PhillyVoice は、シクサーズのマイク・ガンジー社長が開幕前にもう一度トレードを動かすかどうかを、読者からの質問に答える形で論じた。筆者は今夏の大きな動きは終わったとの見方を示している。
ガンジーはダリル・モーリーの後任として就任して2か月余り。PhillyVoice によると、最初の大きな動きはジェイレン・ブラウンのトレード獲得で、これがレブロン・ジェームズの獲得につながったという。開幕前の追加トレードについて、同紙は、現時点でトレードできる選手は限られ、その半数近くが先発の見込みだと説明した。最初に挙げた4人はトレード候補ではなく、ジョエル・エンビードとアンソニー・デイビスの交換説も否定している。ルーキーのラバロン・フィロン・ジュニアは出場時間の道筋が以前より不透明になったが、球団はガードの一角に育てたい考えだとしている。焦点は、トレード期限 (シーズン途中の移籍の締め切り) にどの選手が交換要員になるかだ。アンファニー・サイモンズが苦戦するかフィロンが伸びれば、サイモンズが年俸調整の材料になりうる。サイモンズが好調ならフィロンを出す道もある。アリエル・フクポルティが控えの大型選手として定着できなければ、年俸340万ドル (約5億1000万円) がジャバリ・ウォーカー、ジャスティン・エドワーズ、アデム・ボナの年俸より使いやすいとされた。
ロースターは15人が上限だが、シクサーズはほぼ確実に14人で開幕する。空きを残す手法は近年も同じだったが、理由は今季は異なる。大きい方のミッドレベル例外 (上限を超えても契約できる枠) とバイアニュアル例外を使った結果、2026-27年のリーグイヤー中はファーストエプロンという線を超えられないハードキャップがかかった。14人時点での余裕は180万ドル強 (約2億7000万円)。2年以上の経験がある選手の最低年俸は約245万ドル (約3億6750万円) で、余裕はそれより少ない。15人目に1ドルも使わないことで、ディーン・ウェイドとサイモンズをミッドレベル例外で獲得できたと筆者は説明する。エンビード、ブラウン、タイリース・マクシーの3人だけで、年俸は1億5000万ドル (約225億円) を超える。
別の質問では、28歳のセンター、ニック・リチャーズの獲得が話題になった。リチャーズは今も未契約で、同紙は、他球団が確実な控えセンターとはみていない表れだと書く。シクサーズはボナとフクポルティを控えセンターとして開幕を迎える構えで、その組み合わせで足りるかは1月ごろまでに見極められる。ボナを出してリチャーズと契約する案には否定的で、リチャーズが上回る点はリバウンドくらいだとしている。
トレード期限にどの選手が交換要員になるかは、サイモンズ、フィロン、フクポルティの今後の出来によるとされ、まだ決まっていない。
用語・人名メモ
- トレード期限 (トレードデッドライン) — シーズン途中に選手を交換できる締め切りで、それを過ぎると原則としてトレードできない。
- ミッドレベル例外 — 年俸総額が一定の水準を超えているチームでも、決まった額まで使って選手と契約できる枠のこと。
- ハードキャップ — チームの年俸総額が超えてはならない上限で、今季のシクサーズはファーストエプロンの線がその上限になった。
- ロースター — チームが契約している選手の名簿のことで、NBA では標準契約の選手を最大15人まで置ける。
- ガンジー — シクサーズのバスケットボール運営部門の社長で、ダリル・モーリーの後任として就任した。
出典: PhillyVoice