サンアントニオ・スパーズが来季、新人ガードのディラン・ハーパーを先発ではなくベンチの主力(いわゆる6thマン)として起用する可能性があると関係者情報として伝えられた。
背景にはガード陣の渋滞がある。ディアロン・フォックスとステフォン・キャッスルが現時点でハーパーより上位に位置づけられており、特にフォックスは試合の展開を作る能力や攻撃の組み立てで一歩リードしているとされる。今季ファイナルでの不振はあったものの、その差はすぐには埋まらない見通しで、フォックス自身がベンチに回る決断でもしない限り、ハーパーが先発を奪うのは難しいという。
一方でハーパー個人への評価は高い。20歳でNBAファイナルの舞台に立ちながら、ペイント内での得点力やボールマンに対するディフェンス、落ち着いたプレーぶりがスカウトやコーチ陣を感心させたとされ、将来のスター候補と見る向きもある。
チーム全体には「持ちつ持たれつ」の空気もあるようだ。エースのビクター・ウェンバンヤマが最高額クラスの契約(スーパーマックス)を見送ったのは、ハーパーの新人契約が切れた後に十分な資金を残すためだったとも報じられており、選手間で我慢し合う雰囲気が生まれているという。ハーパー自身も昨季、6thマン起用について問われた際、前年度シックスマン賞のキールドン・ジョンソンこそチームの「本当の6thマン」であり、自分はあくまでベンチの一員に過ぎないと語っていた。ただそのジョンソンも契約延長の行方が定まっておらず、来季のバックコート構成は流動的な状態が続いている。
用語・人名メモ
- ディラン・ハーパー — スパーズの新人ガード。今回6thマン起用が取り沙汰されている選手。
- ディアロン・フォックス — スパーズの主力ポイントガードで、現時点でハーパーより先発に近い立場。
- ステフォン・キャッスル — スパーズの若手ガードで、こちらもハーパーより優先度が高いとされる。
- ビクター・ウェンバンヤマ — スパーズのエース選手。将来の資金繰りを考え最高額契約を見送ったとされる。
- キールドン・ジョンソン — 前年度のシックスマン賞(ベンチ最優秀選手)受賞者。契約延長の行方が不透明。
開幕までにスパーズがガード陣の序列をどう固めるか、ハーパーの起用法が焦点になりそうだ。
出典: RealGM Wiretap