NBAの移籍情報で知られるヤフースポーツのジェイク・フィッシャー記者が、デンバー・ナゲッツが若手フォワードのペイトン・ワトソンをトレードで出す場合、ユタ・ジャズがレイカーズから得たのと同等の対価を求めていると報じた。リーグ全体の動きとしては小粒だが、サラリーキャップに追われるチームの駆け引きが透ける通好みの話題だ。
ナゲッツは現在、主力のニコラ・ヨキッチ(セルビア出身の万能センター、3度のMVP受賞者)やジャマール・マレー(得点力の高いガード)らに高額契約を結んでおり、チーム総年俸がリーグの課徴金ライン(贅沢税)を超えている。特に「第2エプロン」と呼ばれる厳しい制限ラインを超えると、トレードや補強に大きな制約がかかるため、ナゲッツは年俸を減らしたい事情がある。
一方でワトソンは2022年ドラフト全体30位で入団した21歳のフォワード。今季は平均7.5得点と数字は派手ではないが、身長203cmの長身を生かした守備が評価され、将来性を買われている。現在はルーキー契約最終年で、今オフに制限付きフリーエージェント(他チームのオファーに自チームが同額を提示すれば残留できる権利)となる。
フィッシャー記者によると、ナゲッツはワトソンのトレードで、先日レイカーズがウォーカー・ケスラー(ユタの若手センター、ブロックショットに優れる)を得るために支払ったのと同じ「将来のドラフト1巡目指名権2つと、1巡目指名権の交換権2つ」を要求しているという。ただしレイカーズは当時、大型センターを切実に必要としており、ナゲッツとワトソンの状況は異なるため、この要求が通るかは不透明だ。
ロサンゼルス・クリッパーズやアトランタ・ホークスがワトソンに興味を示しているとされるが、両チームともナゲッツの要求額には応じていない。もしトレードが成立しなければ、ナゲッツはワトソンに「クオリファイング・オファー(年俸約600万ドル、NBAの最低保障級よりやや高い程度)」を提示し、他チームのオファーを待つ可能性が高い。
巷の声
- 「ケスラーとワトソンでは状況が違いすぎる。ナゲッツが高望みするのは分かるが、あれだけの対価を払うチームはいないだろう。結局はオファーシート(他チームからの提示額)次第で、ナゲッツがマッチするかどうか、あるいは何も起きないかだ。」
- 「クリッパーズにはワトソンに大きなオファーを出すだけのサラリー余裕がない。彼らが獲りたいならナゲッツの協力が不可欠だが、ナゲッツにその義理はない。要求がケスラー級になるかはともかく、高めに設定するのは当然だ。」
- 「ナゲッツが本当にワトソンを手放したいかどうか次第。高額要求が通らなければ、彼はクオリファイング・オファーを受け入れるかもしれない。そうなれば来年は無制限フリーエージェントになり、交渉力が逆転する。」
- 「ワトソンにクオリファイング・オファーを受け入れるリスクは大きい。ハムストリング(太もも裏)の故障歴があり、成功のサンプルも少ない。保証された年俸を蹴って来年に賭けるのは、ネルレンス・ノエル(かつて大金を逃した選手)の二の舞になりかねない。」
- 「ナゲッツには贅沢税を避けるための年俸削減の動機がある。しかし現状、彼らにはワトソン以外に切れる契約がなく、結局は課徴金を払うことになるだろう。トレードが成立しなければ、ワトソンと安めの延長契約を結ぶのが現実的だ。」
用語・人名メモ
- ペイトン・ワトソン — ナゲッツ所属の21歳フォワード。守備力に定評があるが、得点は平均的。今オフに制限付きFAとなる。
- ナゲッツ — デンバーを本拠地とするチーム。2023年にNBA優勝。現在は主力の高額契約により年俸総額が膨らみ、課徴金回避が課題。
- 第2エプロン — チーム総年俸の厳しい上限ライン。超えるとトレードでの選手獲得やバイアウト市場での補強に制限がかかる。
- 制限付きフリーエージェント — 契約満了後も元チームが他チームのオファーに同額を提示して残留させられる権利を持つ選手。
- クオリファイング・オファー — チームが制限付きFAの選手に提示する1年契約。金額は前年給与の125%などで計算され、選手が受け入れれば1年だけ残留する。
- ウォーカー・ケスラー — ユタ・ジャズの若手センター。ブロックショットが得意で、レイカーズへのトレードで高額の対価が支払われた。
ナゲッツがワトソンを巡り、高額トレードか延長契約かの決断を迫られる今オフ、彼の去就はリーグのサラリー構造を映す一つの指標となる。
巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)