話題

NBAの「第2エプロン」論争、現地ファンが白熱

現地報道

通好みの制度論議。NBAの労使協定(CBA)で導入された「第2エプロン」という贅沢税ラインについて、有名記者の発言をきっかけにr/nbaで細かい数字を突き合わせる議論が盛り上がっている。

発端はネイト・ダンカン(NBAの契約・サラリーキャップ分析に詳しいことで知られるポッドキャスター)の発言。「2023年のCBA交渉で選手会が交渉に負けたと言う人が多いが、それはおかしい。全選手によりお金が入るようになったんだから。どの選手だって、チームが年に1〜2人余分に選手を抱えられなくなる代わりに、もっと多くのお金をもらう方を選ぶはずだ」という趣旨だ。

ここで言う「第2エプロン」とは、サラリーキャップ(チームの年俸総額に設けられた上限)の135%相当を超えたチームに課される、通常の贅沢税よりさらに厳しい制約ライン。超えるとトレードの自由度などが大きく制限される。2023年のCBA改定でこのルールが導入され、大型契約を抱えるチームの編成戦略が変わったとされている。

スレでは「そもそもこのルール以前に、そこまでの金額を使っていたチームは実際どれだけあったのか」という検証が進んだ。反応の集計によると、2011〜2021年で第2エプロン相当を複数シーズン超えていたのはレイカーズ、ネッツ、ヒート/キャバリアーズ(レブロン・ジェームズ在籍時)、ウォリアーズ、クリッパーズ、ニックスくらいで、直近数年ではウォリアーズとクリッパーズがほぼ常連だったという指摘が出た。OKC(オクラホマシティ・サンダー)やデンバー・ナゲッツのように主力を大量に残留させても優勝を逃した例もあり、「新ルールがなくても戦力均衡は十分あった」という見方も語られていた。

巷の声

  • 「第2エプロンってサラリーキャップの135%でしょ。今回のCBAより前に、そんな額を超えてたチームがそもそも何チームあったんだよ」
  • 「直近数年で言えばウォリアーズとクリッパーズくらいのもんだよ」
  • 「クリッパーズは第2エプロン常連なうえにカワイに違法な支払いまでしてて、それで結果もついてきてないという(笑)」
  • 「OKCは主力を全員残留させたのに負けたし、デンバーも同じ状況だった。それでも十分パリティ(戦力均衡)はあったってことだろ」
  • 「セルティックスがジェイレン・ブラウンをトレードしなかったのは第2エプロン回避のためって言うけど、実際は違うくない?彼らは1シーズンかけてサラリーを削ってた側で、ブラウンをトレードしたのはむしろ彼の延長契約が今後エプロン超えを招くのを避けたかったからでは」

用語・人名メモ

  • ネイト・ダンカン — NBAの契約・サラリーキャップ分析に詳しいことで知られるポッドキャスター兼記者
  • CBA(労使協約) — リーグと選手会が結ぶ、年俸制度やトレードルールなどを定める協定。数年ごとに更新される
  • 第2エプロン — サラリーキャップ(年俸総額の上限)のさらに135%を超えたチームに課される、通常の贅沢税より厳しい制約ライン。トレードなど編成の自由度が大きく制限される
  • クリッパーズ — ロサンゼルスのチーム。近年は大型契約を抱え、第2エプロン近辺での編成が続いている
  • ジェイレン・ブラウン — ボストン・セルティックスの主力選手
  • ボストン・セルティックス — 東部の強豪チーム。近年はサラリー整理のため主力をトレードすることがあった

CBAの細かいルールがチーム編成の自由度をどこまで縛っているかは、今後もオフシーズンのたびに議論の的になりそうだ。

巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)