NBA史上初めて現役中に同性愛者であることを公表した元選手ジェイソン・コリンズに、ESPN主催の年間表彰式「ESPYアワード」で最高の栄誉の一つが贈られた。リーグ全体がしんみりする、感動系の一報。
ジェイソン・コリンズ (2013年、現役NBA選手として史上初めて自身がゲイであることを公表した元センター) に、ESPYアワードの「アーサー・アッシュ賞」が贈られた。この賞は、テニス界で黒人初のウィンブルドン男子シングルス優勝者となり、引退後はHIV/AIDS啓発など社会活動に尽力したアーサー・アッシュの名を冠し、競技の枠を超えて勇気ある行動をした人物に毎年贈られる賞。ESPYアワードはESPN (米大手スポーツ局) が毎年開くスポーツ界の表彰式で、いわばスポーツ版アカデミー賞にあたる。
本人が壇上に立てない事情からか、双子の兄で元NBA選手・現コーチのジャロン・コリンズが代理でスピーチし、「彼が示した勇気と、この世界を歩んだ姿は、彼を真の開拓者にした」と弟を称えた。カミングアウトから10年以上経ってなお、当時の一歩がどれだけ大きかったかを改めて示す場面になった。
スレでは合わせて、元NBA選手ティム・ハーダウェイの話も盛り上がった。ハーダウェイは2007年に同性愛嫌悪的な発言をして大きな批判を浴びた人物だが、その後謝罪し、以後はLGBTQ+支持の立場を取り続けている。過去の過ちを認めて変わった好例として、コリンズの話と並べて称賛するコメントが多く付いた。ちなみに息子のティム・ハーダウェイ・ジュニア (現役選手) を巡っては、移籍後に自分の元背番号を息子に使わせるのを一度渋り、周囲から「名前は継がせるのに背番号はダメなのか」と突っ込まれて撤回した、という小さな親子エピソードも話題になっている。
巷の声
- 「『ブルックリン・ナイン-ナイン』のホルト警部のセリフを持ち出して「誰かが自分らしさを表明するたび、世界は少しずつ良く面白い場所になる」とコメントする声」
- 「ハーダウェイについて「間違いを認めるのは大の男でも簡単じゃない、よくやった」と称賛する声。あわせてジャロンへの感謝コメントも」
- 「「ハーダウェイは謝っただけじゃなく、自分が与えた傷や、傷つけたコミュニティのことをちゃんと学び直した。それ以来ずっと味方でいてくれてる」と評価する声」
- 「背番号の件を知らない人向けに経緯を説明するレスに「なるほど、変な人だな(笑)」と返す一連のやり取り」
- 「「悪い人は自分の間違った考えに固執するけど、愚かさから間違った考えを持ってしまった良い人には、考えを改める可能性がある。そこが違いだ」というまとめコメント」
用語・人名メモ
- ジェイソン・コリンズ — 2013年、現役NBA選手として史上初めて自身が同性愛者であることを公表した元センター
- ジャロン・コリンズ — ジェイソンの双子の兄弟で元NBA選手、現在はコーチ業に就いている
- アーサー・アッシュ賞(Arthur Ashe Award for Courage — ESPYアワードで毎年贈られる賞。テニス界の先駆者で社会活動家でもあったアーサー・アッシュの名を冠し、競技を超えて勇気ある行動をした人物を称える
- ESPYアワード — 米ESPNが毎年開くスポーツ界の表彰式。スポーツ版アカデミー賞のような位置づけ
- ティム・ハーダウェイ — 元NBA選手。2007年に同性愛嫌悪的発言で批判を浴びたが、後に謝罪しLGBTQ+支持の立場に転じた
賞自体は一過性の話題だが、コリンズの一歩とハーダウェイの変化が並んで語られたことで、NBAとLGBTQ+可視化の歩みを振り返る良い機会になった。
巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)