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セカンドエプロン「意図通り」とシルバーコミッショナーが明言

Redditで話題

NBAのアダム・シルバーコミッショナーが、金満球団の動きを縛る「セカンドエプロン」制度について、狙い通りに機能していると発言した。ニュースというより、制度の是非をめぐる現地ファンの議論が盛り上がっているスレ。

アダム・シルバー (NBAのコミッショナー、リーグ全体の運営責任者) がインタビューで、セカンドエプロンによって強豪チームが解体を迫られる状況について「意図しない副作用ではない。この制度の目的はリーグ全体の競争を生み出すことで、その観点からは非常にうまく機能していると思う」と語った。セカンドエプロンとは、チームの総年俸がある一定の上限 (贅沢税ラインよりさらに上のライン) を超えると、トレードや契約の自由度が大きく制限される仕組み。要はカネにものを言わせたチーム作りに歯止めをかけるための罰則ルールだ。

背景にあるのは、2022年時点でクリッパーズ (ロサンゼルスの球団)、ウォリアーズ (ゴールデンステートの強豪)、ネッツ (ブルックリンの球団) が軒並みサラリーキャップの3倍以上を選手人件費に投じていたこと。特にクリッパーズのオーナー、スティーブ・バルマー (マイクロソフト元CEOで全米屈指の富豪) が青天井で金を使えることをリーグの他オーナーたちが警戒し、この制度が導入された経緯がある。ウォリアーズも2018年時点でケビン・デュラント (当時所属のスター選手) やステフィン・カリー (同球団の中心選手) を擁しながらキャップを5000万ドル (約75億円) 超過しており、優勝を重ねて稼いでもいたため「あれが一番効いた」との声も出ている。

皮肉なのは、あれだけ警戒されたクリッパーズ本人が毎年プレーオフで期待外れの結果に終わる「チョーク (勝負弱さ)」体質のチームだったこと。制度設計時に「クリッパーズが金の力でNBA版マンチェスター・シティ (潤沢な資金力で欧州サッカー界を席巻したクラブ) になる」という前提を置いていたのに、そのクラブ自体が肝心なところで自滅する球団だったというギャップがファンの笑いどころになっている。

一方で、この制度は選手会側にとっても痛い取引だったとの見方もある。制度導入を含む最新の労使協定 (CBA) 交渉では、選手会がマリファナ (大麻) の薬物検査緩和と引き換えにこうした財政制限を受け入れたとされ、当時の選手会長CJ・マカラム (NBA選手会のトップを務めた選手) を皮肉る声も上がっている。

巷の声

  • 「他のオーナー連中はスティーブ・バルマーに金で殴り倒されるのが怖くてこの制度を作ったんだろ」
  • 「クリッパーズが際限なく金を使う怪物になる前提だったのに、肝心の『土壇場で自滅する』というバスケ界最大級の伝統を見落としてたのが笑える」
  • 「金さえあればサラリーキャップなんていくらでも回避できるって話も忘れちゃいけない」
  • 「薬物検査を緩めてもらうために選手会が財政制限を丸呑みしたようなもん、CJ・マカラムよくやった(皮肉)」
  • 「リッチなオーナーがいるだけでそれが競争上の大きなアドバンテージになりつつあった、だから何か手を打つ必要があった」

用語・人名メモ

  • セカンドエプロン — チームの総年俸が贅沢税ラインよりさらに上の基準を超えると、トレードや契約の自由度が厳しく制限される罰則ルール
  • アダム・シルバー — NBAのコミッショナー(リーグ最高責任者)。制度やルールの最終的な説明役を担う
  • スティーブ・バルマー — クリッパーズのオーナーでマイクロソフト元CEO。全米屈指の資産家として知られる
  • クリッパーズ — ロサンゼルスを本拠地とする球団。資金力はあるがプレーオフでの勝負弱さで知られる
  • ウォリアーズ — ゴールデンステートの強豪球団。2010年代後半にカリー・デュラントらを擁して黄金期を築いた
  • CJ・マカラム — NBA選手会長を務めた選手。最新の労使協定交渉の当事者としてファンの間で話題に上る

セカンドエプロンによる制約は今後もスター選手のトレードという形で表面化しそうで、次の労使交渉でも火種になりそうだ。

巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)