殿堂入りの元選手2人がポッドキャストで2003年ドラフトの豪華さを語っていたら、思わぬ名前で火花が散った。現地ファンの間で通好みの論争が盛り上がっている。
トレーシー・マグレディ (T-Mac、殿堂入りの元NBA選手、高い得点力で知られるスコアラー) とヴィンス・カーター (VC、殿堂入りの元NBA選手、驚異的なダンクで有名) がポッドキャストで対談し、NBA史上最強のドラフトクラスは1984年組・1996年組・2003年組のどれかという話題で盛り上がっていた。ヴィンスが2003年組の名前を列挙する中で、レブロン・ジェームズ、ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュ、カーメロ・アンソニーに続けてカイル・コーバー (3ポイントシュートを得意とした元選手、2003年ドラフト51位指名) の名前を挙げたところ、トレーシー・マグレディが「コーバーはあの4人と同じ土俵で語るレベルじゃない」と即座に反論した。
現地の反応は割れている。「ヴィンスは単に51位指名から長く活躍した成功例としてコーバーの名前を挙げただけで、レブロンたちと同格だと言ったわけではない」という擁護論が多い一方、「1984年組や1996年組で並んで挙がっていたのは殆どが殿堂入り級の選手ばかりで、コーバーはその文脈だと見劣りする」という意見も出ている。RAPM (選手の実質的な貢献度を統計で推定する指標) の数値を根拠に、コーバーは全盛期リーグでトップ10前後に入る実力だったと再評価する声もあり、単なる名前遊びに留まらない議論になっている。
話を盛り上げているのがコーバーにまつわる有名な逸話だ。コーバーは2003年ドラフトでニュージャージー・ネッツ (当時、現ブルックリン・ネッツ) から51位指名されたが、直後にフィラデルフィア・セブンティシクサーズへ12万5000ドル (約1875万円) の現金付きでトレードされ、ネッツはその資金でオフィスのコピー機を購入したという逸話が有名。スレでも改めてこのエピソードが盛り上がっていた。
巷の声
- 「ヴィンスは単に成功例を並べていっただけで、次にも名前を続けるつもりだったんだろう。51位指名で良いキャリアを築いたんだから挙げる価値はある」
- 「この手のスレでみんなT-Macみたいに過剰反応してるけど、たぶん全体の文脈聞いてないよね。ヴィンスは2003年組の層の厚さを言いたかっただけに見える」
- 「84年組・96年組で名前が挙がったのはほぼ全員殿堂入り級で、一番格落ちしてもジャーメイン・オニールやステフォン・マーブリーだった。その流れでコーバーが出てきたらT-Macが面食らうのも分かる」
- 「2回オールNBAに入った選手と、チームが一度60勝したおかげで1回だけオールスターに選ばれた選手を比べるのか?そりゃT-Macも言いたくなる」
- 「カイル・コーバーのことだよね?ネッツに51位指名されて、即フィラデルフィアにコピー機と引き換えにトレードされた男」
用語・人名メモ
- トレーシー・マグレディ (T-Mac) — 殿堂入りの元NBA選手。高い得点力を誇ったスコアラーとして知られる
- ヴィンス・カーター (VC) — 殿堂入りの元NBA選手。驚異的なダンクで「ハーフ・マン、ハーフ・アメイジング」と呼ばれた
- カイル・コーバー — 3ポイントシュートを得意とした元NBA選手。2003年ドラフト51位指名から長く活躍した
- 2003年ドラフトクラス — レブロン・ジェームズ、ドウェイン・ウェイド、カーメロ・アンソニー、クリス・ボッシュらを輩出したNBA史上屈指の豪華な年
- RAPM — 選手がコート上にいる時のチーム成績への実質的な貢献度を統計的に推定する分析指標
- コピー機トレード — ネッツがコーバーを76ersに放出し、得た現金でオフィスのコピー機を買ったという有名な逸話
殿堂入り組の何気ない雑談が、地味に熱い「コーバー再評価論争」に発展している。
巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)