ボストン・セルティックス(2024年王者)の主力だったジェイレン・ブラウンが放出されたことを巡り、複数の匿名情報源が本人に否定的な論調で語ったことに、元NBA選手で現在はテレビ解説者のオースティン・リバースが激怒した。ニュースというより、現地ファンの間で盛り上がっている舌戦ネタ。
オースティン・リバース(元NBA選手。名将ドック・リバースを父に持ち、現在はテレビ解説者として発言力を持つ)が、ジェイレン・ブラウン(セルティックスの中心選手だったが今回放出されたスター)を巡る報道で使われた匿名情報源に噛みついた。「これは匿名の連中による誹謗中傷キャンペーンだ。誰も自分の名前を出さない。バスケにまともに向き合ったこともない小物ばかりだ」と、実名を出さずにブラウンを酷評する情報源のあり方そのものを批判した。
NBAの移籍報道では、球団の関係者やスカウトが匿名を条件に記者へ内情を語ることが多く、裏取りの手段として定着している一方、選手本人が反論できない一方的な論調になりやすいと以前から批判もある。今回はセルティックスがブラウンを放出した(投稿によれば見返りはポイントガードとドラフト指名権)ことを受け、匿名筋から厳しい評価が伝えられたことが発端。現地ファンからは「匿名のコメントより、球団が実際に彼を手放したという事実の方がよほど雄弁だ」という冷めた見方も出ている。
タイミングの悪さを指摘する声も多い。オフシーズン序盤は静観していた球団側が、スター選手ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックスの絶対的エースで、獲得交渉が水面下で進んでいたとされる)を巡るトレード交渉が表沙汰になった後に動いたため、放出が既定路線と周囲に知られてしまい、交渉材料が乏しいまま安く手放す羽目になったという見立てだ。過去にも似た例として、名手レイ・アレン(セルティックスOB。冷遇された末に退団し、強豪マイアミへ移籍した)の名前が引き合いに出されている。
批判の応酬の中では、名将パット・ライリー(マイアミ他で複数優勝させた名将)が作った「disease of more(もっと欲しがる病)」という言葉も飛び出し、匿名筋を「バスケを知らない素人」と切り捨てるリバースへの反論に使われた。データ分析派とベテラン選手・OB層の間でしばしば起きる、この手の対立の縮図とも言える一幕だった。
巷の声
- 「セルティックスが実質的に彼を厄介払いしたという事実の方が、匿名のコメントよりよっぽど雄弁だと思う」
- 「『病気』呼ばわりはさすがに酷い。匿名を守る大事さは分かるけど、あれは分析じゃなくてただの陰口だ」
- 「タイミングが全部悪かった。ヤニス絡みの交渉が表沙汰になった時点で市場が冷めた。オフシーズン早々に動いていればもっと良い条件を引き出せたはず」
- 「パット・ライリーが『もっと欲しがる病』という言葉を作った本人を指して『バスケを知らない』とは言えないでしょ」
- 「NBAが『3点は2点より価値がある』と気づくのに40年かかったらしいけど、自分は9歳でNBA Liveをやってて気づいてたけどな」
用語・人名メモ
- オースティン・リバース — 元NBA選手で、名将ドック・リバースを父に持つ。現在はテレビ解説者として発言力を持つ人物。
- ジェイレン・ブラウン — セルティックスの中心選手として2024年の優勝に貢献したが、今回放出が報じられたスター選手。
- 匿名情報源 — 名前を明かさない球団関係者らが記者に伝える情報。裏取りに使われる一方、本人が反論できない一方的な論調になりやすいとの批判もある。
- ヤニス・アデトクンボ — ミルウォーキー・バックスの絶対的エース。今回は彼を巡る獲得交渉が絡んだとされ、話題に上っている。
- disease of more — 名将パット・ライリーが作った言葉で「もっと欲しがる病」の意。優勝後に個人の欲が出てチームを崩す選手を揶揄する表現。
- レイ・アレン — セルティックスOBの名手。かつて球団に冷遇されて退団し、強豪マイアミへ移籍した過去があり、今回の件と重ねて語られている。
放出先で新天地の戦力として結果を出せるかどうかが、今回のセルティックス側の判断の是非を測る一番の材料になる。
巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)