過去58年のNBAファイナル王者のうち、リーグ最高のディフェンダー陣「オールディフェンシブチーム」に選ばれた選手が全くいなかった優勝チームはわずか7つ、両チーム合わせても該当選手がいなかったファイナルはさらに稀な4回だけ——という統計をきっかけに、現地の熱心なファンの間で盛り上がっている話題。ニュースというより通好みの雑学ネタ。
話の出発点は「守備がタイトルを決める」というシンプルな傾向の再確認。オールディフェンシブチームとは、NBAが毎シーズン発表する「リーグ最高のディフェンダー」上位10人 (1stチーム5人・2ndチーム5人) のことで、いわば守備版のオールスターのようなもの。過去58年のファイナルを振り返ると、優勝チームにこのメンバーが1人もいなかったケースは7回、さらに両チーム通じてゼロだったケースはたった4回しかなく、「守備が強いチームが優勝しやすい」という定説を裏付ける数字として引用されている。
反応ではまず、元マーベリックス (ダラスのチーム) のGM (ゼネラルマネージャー、選手獲得などチーム編成の責任者) だったニコ・ハリソンの「ディフェンスがタイトルを取る」という2025年の発言が皮肉気味に取り上げられている。彼はその持論を実践するためドナンジェロ・ラッセル (守備に定評のあるベテランガード) を獲得したものの、その後解任されたという経緯があり、統計自体は正しいのに実行が伴わなかった例として笑いのネタになっている。
もう一つの盛り上がりポイントは、1990年代を代表する名センターだったハキーム・オラジュワン (ロケッツを2度優勝させた歴史的名選手) が1995年、DPOY (最優秀守備選手賞) の投票で3位に入っていたにもかかわらず、オールディフェンシブチームには一度も選ばれていなかったという事実。DPOYとオールディフェンスは別々に投票される上、当時はポジション別選出制でセンター枠が両チーム合わせて2つしかなく、同時期にデイビッド・ロビンソン (95年MVPのスパーズの主砲) やディケンベ・ムトンボ (この年のDPOY受賞者) ら歴代屈指の名センターがひしめいていたため、実力があっても枠に入れない選手が続出した事情が説明されている。現在はポジションを問わない選出方式に変わっており、当時のルールなら彼は2ndチームに入っていた計算になるという補足も添えられていた。
巷の声
- 「「守備がタイトルを取る」——2025年のニコ・ハリソン。その持論を証明するために契約したのがドナンジェロ・ラッセルで、その後クビになった、というのがもう笑い話」
- 「ハキームがオールディフェンスに入ってなかったのマジ?信じられない」
- 「95年のDPOY投票3位なら普通に選ばれてるべきだろ」
- 「3年前にポジション制が撤廃されるまで、各チームのセンター枠は1人だけ。センターはリーグで一番の守備職人が集まるポジションだから狭き門だった」
- 「90年代はセンターとしてオールディフェンスに入るのが本当に大変。ハキーム、ロビンソン、ムトンボ、モーニングのうち常に誰かが漏れていた」
用語・人名メモ
- オールディフェンシブチーム — NBAが毎シーズン発表するリーグ最高のディフェンダー10人 (1st/2nd各5人) の選出リスト。守備版オールスターのようなもの
- DPOY (最優秀守備選手賞) — その年最も優れたディフェンスを見せた選手1人に贈られる個人賞。オールディフェンシブチームとは別に投票で決まる
- ニコ・ハリソン — 元ダラス・マーベリックスのGM (チーム編成の責任者)。「守備が優勝を決める」と公言していたが、後に解任された
- ハキーム・オラジュワン — 1990年代にロケッツを2度優勝させた歴史的名センター。守備でも高く評価されていたが1995年はオールディフェンス選出を逃した
- ディケンベ・ムトンボ — 1990年代を代表する守備型センター。1995年のDPOY受賞者
- デイビッド・ロビンソン — 1995年にMVPを獲得したスパーズ (サンアントニオのチーム) の主砲センター
歴代の名センターたちが「枠の奪い合い」で割を食っていた事情まで掘り下げるあたり、統計スレらしい深掘りが続きそう。
巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)