NBAが近年導入した「セカンドエプロン」という罰則ルールが、優勝チームの連覇を妨げてリーグ全体の戦力均衡(パリティ)を生んでいるのでは、という投稿をきっかけに、現地ファンの間で制度論議がヒートアップしている。ニュースというより通好みの議論スレ。
発端は「セカンドエプロンのルールが、前例のないレベルのリーグ内パリティ(戦力均衡)を生んでいる。狙い通りに機能している」という投稿。セカンドエプロンとは、2023年に導入されたNBAの新ルールで、チームの総年俸が贅沢税(上限を超えた分に罰金が課される仕組み)のラインをさらに大きく超えると、トレードや契約に厳しい制限がかかるというもの。年俸の高い主力を抱えたまま優勝したチームほど、翌シーズンに人件費を削らざるを得なくなる。
これに対して反論が相次いだ。「セカンドエプロン導入前の5年間も、毎年違うチームが優勝していた。今のパリティが本当にこのルールのせいなのか、単にリーグ全体の選手のレベルが上がっただけなのか、どう見分けるんだ」という指摘だ。実際、ナゲッツ(デンバー、2023年に球団史上初優勝)、セルティックス(ボストン、NBA史上最多優勝を誇る名門)、サンダー(オクラホマシティ)は優勝直後に主力を手放さざるを得なかった一方、それ以前の優勝チーム、ラプターズ(トロント)、レイカーズ(ロサンゼルス)、バックス(ミルウォーキー)、ウォリアーズ(ゴールデンステート)は選手を手放す必要がなかったのに、それでも連覇はできなかった。
議論はさらに深掘りされ、「昔からチームは優勝すると主力を失うのが普通。2015年のウォリアーズも2016年のキャブス(クリーブランド)も同じだった。今に始まった話ではない」という声も出た。個別の事情への言及もあり、セルティックスはエース級の選手が怪我で離脱したのが敗因でエプロンとは無関係、ニックス(ニューヨーク)に至ってはそもそもセカンドエプロンの対象にすら入っていなかったのに、それを恐れて主力センターの再契約を見送った。これは制度のせいというより、ニックスのオーナーが単にケチだっただけ、という辛口の見方も出た。
巷の声
- 「セカンドエプロン導入前も5年連続で違うチームが優勝してたのに、それはパリティのおかげとは言わないのか」
- 「昔からチームは優勝したら主力を失うもの。2015年のウォリアーズも2016年のキャブスもそうだった。今に始まった話じゃない」
- 「優勝したチームを無理やり解体させるのがいいことだとは思えない」
- 「エプロンのせいで連覇できなかったって言うけど、2019年以降の優勝4チームは誰も手放す必要がなかったのに連覇してないじゃん」
- 「セルティックスはエース選手が怪我で離脱しただけ。ニックスに至ってはエプロンにすら入ってなかったのに恐れて主力を再契約しなかった。要はオーナーがただのケチなだけ」
用語・人名メモ
- セカンドエプロン — 2023年にNBAが導入した罰則ルール。チーム総年俸が贅沢税ラインをさらに大きく超えると、トレードや契約に厳しい制限がかかる
- 贅沢税 — チーム総年俸がリーグの定める上限を超えた分に課される罰金。超えるほど倍率が上がる
- ナゲッツ — デンバーの球団。2023年に球団史上初のNBA優勝を果たした
- セルティックス — ボストンの球団。NBA史上最多の優勝回数を誇る名門
- ニックス — ニューヨークの球団。名門だが長年優勝から遠ざかっている
- フロントオフィス(FO) — 選手の獲得・契約・トレードなど編成を担うチームの経営陣
セカンドエプロンが本当にパリティの立役者なのか、単なる偶然の連続なのかは、今後何チームが連覇に挑んで跳ね返されるかで見えてきそうだ。
巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)