オフシーズンのr/nbaで、年俸規制の「セカンドエプロン」は狙いどおりに働いているのか、という制度談義が盛り上がっている。一報ではなく議論の話題で、通好みの小競り合いといった温度感だ。
発端は、セカンドエプロンは意図どおりに機能しているというスレ主の投稿だ。セカンドエプロンは、チームの総年俸が高い水準を超えると補強の手段が大きく制限される仕組み。スレ主は、2015年から2018年までウォリアーズとキャバリアーズが毎年ファイナルで顔を合わせ、レブロンのチームは2011年から2018年まで弱い東地区でファイナルに出続けたと振り返る。結果が10月から見えているシーズンは退屈だった、というのが出発点だ。
そのうえでスレ主は、ここ8年で王者が8チーム出ており、2つを超えるリングを持つ選手もいないと述べる。2024年のセルティックスは3000万ドル (約45億円) 以上の年俸をもらう選手を4人抱えていて、エプロンがなければ主力が残れたはずだが、実際には選手が動いたから毎年違う王者が生まれた、という理屈だ。
これに対し、コメント欄では反論が相次いだ。5年連続で新王者が出ていたのはセカンドエプロンの前で、パリティの理由は制度ではなくリーグの戦力レベルではないかという指摘や、セカンドエプロンはパリティの時代が始まった後に導入されたという指摘がある。王者が連覇できなかったのは怪我のせいだとして、ナゲッツ、セルティックス、サンダーの名を挙げる声もあった。2024年のセルティックスについては、ジュルー・ホリデーのハムストリングの故障やジェイソン・テイタムのアキレス腱断裂を挙げ、あのチームはそもそも長く続く陣容ではなかったという見方も出ている。
不満の中心は、自前で育てたスターを手放さざるを得ない点にある。スーパーチームの防止という狙いを超えて、ドラフトで当てたチームまで縛っているという声や、問題はエプロンよりもミッチェルのような選手にマックス契約を出す側にあるという声も見られた。
巷の声
- 「エプロンの前にも5年連続で新王者が出ていた。今のパリティが制度のおかげなのか、リーグ全体の才能のおかげなのか、どうやって見分けるのか。」
- 「パリティは大歓迎だが、同じスターを毎年応援したいのがファン。エプロンが勝つことより大事になってしまっている。」
- 「狙いはFAのスター3人を集めるスーパーチームを止めることだったはず。ドラフトで当てた3人の逸材を抱えるチームまで縛るのはやりすぎだ。」
- 「問題はエプロンではなく、ミッチェルのような選手にマックス契約を出すこと。払うか関係を壊すかの二択に追い込まれる。」
- 「賛成だ。パリティは好きだし、レギュラーシーズンもプレーオフもこのほうが面白い。」
パリティは歓迎、でも自分のチームのスターは手放したくない。スレを読むと、ファンの本音はこの二つをどう両立させるかにあるようだ。
用語・人名メモ
- セカンドエプロン — チームの総年俸が一定のラインを超えたときに、補強の手段が厳しく制限される制度。高額年俸の選手をそろえ続けにくくするためのもの。
- パリティ — 戦力の均衡のこと。特定の強豪だけが勝ち続けず、多くのチームに優勝のチャンスがある状態を指す。
- マックス契約 — 制度上、1人の選手に払える年俸の上限いっぱいの契約。チームの看板選手に結ばれることが多い。
巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)