移籍・契約

ペリカンズGM、契約形式ミスでオーナーに誤算300万ドル

Redditで話題

ペリカンズのGMジョー・デュマースがベテラン大黒柱センター、ディアンドレ・ジョーダンと2年保証契約を結んだところ、NBAの契約ルールの穴にはまり、オーナーが本来払わなくていい額を追加で被ることになったと報じられた。ニュースというより通好みの契約マニア向けの小ネタだが、これをきっかけに現地ファンの間でデュマースGMの評価論争が再燃している。

NBAには「ベテランミニマム契約 (キャリアの長い選手向けの最低保証年俸契約)」を結ぶ球団の負担を軽くする仕組みがある。ただし今回報じられたのは、この負担軽減が「1年契約」の場合にしか適用されないというルールの落とし穴だ。デュマースGMはディアンドレ・ジョーダン (35歳のベテランセンター) と2年保証の契約を結んだが、これを1年契約×2本に分けていれば同じ実質条件でもNBAが差額を肩代わりしてくれていたという。今回の契約形式のせいで、ペリカンズのオーナー側が追加で約300万ドル (約4億5000万円、NBAでは控えクラスの選手1人分に相当する額) を負担する計算になると指摘されている。

この話がきっかけで、スレッドでは「デュマースGMは良い補強をしたことがあるのか」という評価論争が起きている。デュマースは2000年代前半にピストンズ (デトロイトの名門チーム) のGMとして2004年のNBA優勝チームを作り上げた実績を持つ人物だが、ペリカンズ移籍後の評価は分かれているようだ。ファンの一人は、主力ガードだったホセ・アルバラード放出のトレードで2巡目指名権2本を持ち帰ったことを「悪くない仕事」と評価する一方、別のファンは「本人が抜けたがっていたから足元を見られただけでは」と冷静な見方を示している。

議論はさらに過去に遡り、デュマースが2003年のドラフトでダルコ・ミリチッチ (当時「次世代のスター候補」と評価されたが期待外れに終わったセンター、この指名は後年 NBA史上有数の「外れドラフト」の代名詞として語られる) を全体2位指名したことにも及んだ。ただしファンの間では「当時はリーグ全体でトップ3級の評価だった選手で、後知恵で叩くのは酷」という擁護意見も出ている。デュマースの評価は「2004年優勝の立役者」と「近年の補強の粗さ」の間で割れている状態だ。

巷の声

  • 「デュマースって良いGMなのか? ペリカンズで何か良い補強したことあったっけ」
  • 「ホセ・アルバラードを放出したトレードでは2巡目指名権2本を持ち帰ってる。あの移籍がなかったら優勝は無理だった、感謝してる」
  • 「とはいえあれは『本人が抜けたがってる』案件だったから、そこまで良い条件を引き出せたわけじゃない気がする」
  • 「2004年の優勝チームを裏で作り上げたのがこの人だなんて未だに信じられない」
  • 「ダルコ・ミリチッチを2位指名したのと同じ人だぞ、笑うしかない」

用語・人名メモ

  • ジョー・デュマース — ペリカンズの現GM。元ピストンズの名選手で、2000年代前半は同チームの編成トップとして2004年優勝を主導した
  • ディアンドレ・ジョーダン — 35歳のベテランセンター。今回ペリカンズと2年保証契約を結んだ選手
  • ベテランミニマム契約 — キャリアの長い選手向けの最低保証年俸契約。1年契約に限り、NBAがチームの負担額の一部を肩代わりする仕組みがある
  • ピストンズ — デトロイトを本拠地とする名門チーム。2004年にNBA優勝を果たした
  • ダルコ・ミリチッチ — 2003年ドラフトでピストンズが全体2位指名したセンター。当時は高評価だったが実際の活躍は伴わず、後年『外れ指名』の代名詞として語られることが多い

契約形式の細かなルールひとつでオーナーの懐が数百万ドル単位で動く一件、ペリカンズの今オフの補強がどう転ぶかは引き続き注目される。

巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)