NBAの世界では珍しくない話ではあるが、あるルーキーの「オフの過ごし方」がちょっとした美談として現地ファンの間で盛り上がっている。祭りというより、通好みの小ネタ枠の話題。
発端は記者のロレンツィ (選手の練習内容や近況を取材して発信するタイプの記者) が伝えた、2025年ドラフトでNBA入りしたルーキー、キャレブ・ウィルソン (大学バスケの強豪ヴァンダービルト出身のフォワード) のコメント。「2ヶ月半のあいだ、1日2500本シュートを打ち込んだ」と、自身が取り組んできたシュート改造の内容を明かしたという内容だ。
1日2500本という数字は、単純計算でも相当な反復回数になる地道なメニューで、オフシーズンをかけて弱点だったシュート力を鍛え直した努力の量を示すものとして紹介されている。現地ファンからは、その努力に加えて「大学の授業にもちゃんと出ていた」という点まで評価する声が多く上がった。NBA入りする有望株は在学中から練習優先で学業がおろそかになりがちと見られることが多いため、両立していたこと自体が好印象として受け止められている。
背景にあるのは、ウィルソンの「シューティングが課題」という評価だった。それがルーキーシーズンのデビュー戦でいきなり3ポイントを7本沈めたこともあり、地道な自主トレが実を結んだのではという見方が広がっている。ファンの一部は将来像として、殿堂入りレジェンドのケビン・ガーネット (KG。1990年代末から2010年代にセルティックス等で活躍した、長身ながらガード顔負けのスキルを持つ元祖ポジションレス型パワーフォワード) の名を挙げるほど期待値が上がっているが、体格面 (ガーネットは身長211cm・ウィングスパン226cm、ウィルソンは208cm・213cm。ウィングスパンは両腕を広げた時の指先から指先までの長さで、リーチの目安になる数値) は異なるため、あくまで「雰囲気が似ている」という比較にとどまっている。
巷の声
- 「授業にちゃんと出てたっていうのが一番偉い。尊敬する」
- 「この調子だと「ジェイレン・ブラウン疑惑」(賢くて礼儀正しい選手をからかい半分で称える定番のネットノリで、深刻な意味はない) もクリアしそう」
- 「高校時代からGPA (成績評価の指標。高いほど優等生ということ) が高かった選手だから、真面目にやるタイプなのは前から知ってた」
- 「シュートが一番の課題って言われてたのに、デビュー戦で3ポイント7本って地道な練習の成果じゃないの。あれが多少でも続くなら伸びしろが読めない」
- 「2030年代のケビン・ガーネットになる可能性はある。ただガーネットの膝はボロボロになる未来しか見えない(笑)」
用語・人名メモ
- ロレンツィ — 選手の練習内容や近況をSNSで発信するタイプのNBA記者
- キャレブ・ウィルソン — 2025年ドラフトでNBA入りした、大学バスケ強豪ヴァンダービルト出身のルーキーフォワード
- ジェイレン・ブラウン疑惑 — 賢くて礼儀正しい選手をからかい半分で持ち上げるネット上の定番ジョーク。深刻な意味はない
- ケビン・ガーネット(KG) — 1990年代末〜2010年代にセルティックス等で活躍した殿堂入りレジェンド。長身ながらガード並みのスキルを持つ元祖ポジションレス型パワーフォワード
- ウィングスパン — 両腕を左右に広げた時の指先から指先までの長さ。身長より長いほどディフェンスやリーチで有利とされる
- GPA — アメリカの成績評価指標。高いほど学業優秀ということを意味する
シーズンを通してシュート力の底上げが本物かどうかが、次の注目ポイントになりそうだ。
巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)