監督が誤審を疑ったときに使える「チャレンジ」制度について、外すまで何度でも使えるようにすればいいのでは、という素朴な疑問から現地ファンの間で議論が盛り上がっている。
NBAのチャレンジ制度は、監督が試合中に1回だけ、タイムアウトを使って審判の判定にビデオ判定を要求できる仕組み。ただし判定が覆らなかった(外れた)場合、その権利は失われる。今回のスレ主は「外すまで無制限に使えるようにしない理由は何なのか」と問いかけている。
比較対象として挙がっているのがMLB(メジャーリーグベースボール、アメリカの野球リーグ)。今シーズンからボール球・ストライクの判定にチャレンジ制度を導入したが、これは数秒で判定が返る仕組みで好評という声がある。理由は、ストライクゾーンが物理的にはっきり定義できる空間であり機械的に自動判定しやすいから。一方バスケのファウルやトラベリングの多くは「主審の主観的な判断(judgment call)」に委ねられる部分が大きく、単純に自動化しにくいという指摘が出ている。
反応の中では、NBAにはすでに「セコーカス」(ニュージャージー州の地名、NBA本部のリプレイセンターがある場所)という拠点があり、全試合を10種類近いアングルで常時監視するスタッフがいることも話題になった。ただし普段は実況やファンに解説する役回りにとどまり、判定そのものを下す権限はないとされる。それでも例外的に、2025年シーズン終盤のバックス(ミルウォーキーの強豪チーム)対ピストンズ(デトロイトの東地区チーム)戦で、アンドレ・ジャクソン・ジュニア(バックス所属の選手)の派手なプットバックダンクがオフェンシブゴールテンディング(シュートがリング上や落下軌道にある時に触れてしまう反則。得点は無効になる)と判定され、セコーカスから直接コールが下った事例があったと紹介されている。
議論の底には「審判が判定の主導権を手放したがらないのではないか」という皮肉めいた見方もあり、判定の速さと正確さ、そして誰が最終決定権を持つべきかという運営面の問題として盛り上がっている。
巷の声
- 「NBAにとっては審判がどれだけ下手か露呈するだけだと思う。MLBもボール・ストライクのチャレンジを導入したら、偶然にも今季末で審判がごっそり引退するらしいし」
- 「一番の違いはMLBの判定は数秒で終わること」
- 「NBAの判定ももっと速くていいはず。本部にチームを置いて全部確認・判断させるべきで、現場の審判任せにするべきじゃない」
- 「そのチームなら既にいるよ。10種類くらいのアングルで全プレーを見てる。ただ判定を下す権限が与えられてないだけ」
- 「じゃあ何のために見てるの?」
用語・人名メモ
- チャレンジ(コーチズチャレンジ) — 監督が試合中1回だけ使える、審判の判定にビデオ判定を要求できる制度。外すと権利を失う
- MLB — メジャーリーグベースボール。アメリカの野球リーグで、今シーズンからボール球・ストライクのチャレンジ制度を導入した
- セコーカス — ニュージャージー州の地名。NBA本部のリプレイセンターがあり、全試合を常時複数アングルで監視している
- ゴールテンディング — シュートがリング上や落下軌道にある時に触れてしまう反則。認められると得点が取り消される
- バックス — ミルウォーキー・バックス。ウィスコンシン州の東地区の強豪チーム
- ピストンズ — デトロイト・ピストンズ。ミシガン州の東地区のチーム
判定の速さと透明性、そして最終的な決定権を誰が持つべきかという議論は、今後もオフシーズンの話題として尾を引きそうだ。
巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)