ドレイモンド・グリーンがゴールデンステート・ウォリアーズと1年2770万ドル(約41.5億円)の契約に合意した。正式な移籍拒否条項はないが、実質的にそれと同じ効果を持つ契約になるという。
今回の契約には「ノートレード条項」(本人の同意なしに移籍させられない権利)そのものは含まれていない。ただしグリーンは「One-Year Bird」と呼ばれる仕組みで契約しており、これによってチーム側は事実上グリーンの同意なしにトレードを進めにくくなる。つまり書面上の条項はなくても、実際には本人の意向が尊重される形になる見込みだ。
背景には今オフの大型移籍市場がある。グリーンはFA解禁の直前、2026-27シーズン分の2760万ドル(約41.4億円)のプレーヤーオプションをあえて放棄した。これはウォリアーズがFA市場で自由に動ける余地を残し、スーパースターのレブロン・ジェームズ獲得に動けるようにするための判断だったとされる。しかしジェームズは先週、フィラデルフィア・セブンティシクサーズとの契約を選んだと報じられ、これを受けてウォリアーズは改めてグリーンとの再契約交渉をまとめた。
グリーンを巡っては今年2月の時点でも去就が不透明だった時期がある。ミルウォーキー・バックスとの間で、同チームのスター選手ヤニス・アデトクンボを獲得するための交渉材料としてグリーンの名前が挙がっていたためだ。ただしウォリアーズは今オフにその交渉を再燃させることはなかった。グリーンはウォリアーズ一筋で14シーズン過ごしており、同一チームでの在籍年数の長さでは同僚のステフィン・カリーに次ぐ現役2位の長さになる。
用語・人名メモ
- ドレイモンド・グリーン — ウォリアーズ在籍14年目のベテランフォワード。得点よりディフェンスと司令塔的な役割でチームの黄金時代を支えてきた選手。
- One-Year Bird(バード条項) — 同じチームに長く在籍した選手が1年契約で再契約する際に発生する権利の一種で、サラリーキャップの上限を超えて契約できる仕組み。今回はこれが理由で正式な移籍拒否条項なしに実質的な拒否権が生じている。
- ヤニス・アデトクンボ — ミルウォーキー・バックス所属のスター選手。MVP経験もあるリーグ屈指のパワーフォワード/センターで、今年2月には彼を巡る交渉材料としてグリーンの名前も取り沙汰された。
- レブロン・ジェームズ — NBA屈指のスーパースター。今回、フィラデルフィア・セブンティシクサーズとの契約を選んだと報じられ、これがウォリアーズとグリーンの再契約に道を開いた。
- ステフィン・カリー — ウォリアーズの中心選手で、同一チーム在籍年数の現役最長記録保持者。グリーンはその次に長い14年在籍。
レブロン獲得が流れたことでウォリアーズの今オフの動きは一区切りついた形だが、チームの今後の補強方針にも注目が集まる。
出典: RealGM Wiretap