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1989年、クライド・ドレクスラー(1980〜90年代にポートランドで活躍したスター選手。後に殿堂入り)が平均27得点8リバウンド6アシスト3スティールという万能スタッツを残しながらオールNBAチーム(そのシーズンの最優秀選手をポジション別に選ぶ年間表彰、ベスト5×3チーム編成)に選出されなかった件について、現地ファンの間で「なぜ評価されなかったのか」という懐かしい議論が盛り上がっている。
27得点・8リバウンド・6アシスト・3スティールというのは、得点だけでなくリバウンドもアシストもスティールも高水準という、当時としてはかなり珍しい万能型の数字。それでもオールNBAの一員に選ばれなかったことに、今のファンが「おかしくないか」と反応している。
最も支持されている説明は「ポートランドという地味な街でプレーしていたから」というもの。ポートランド・トレイル・ブレイザーズ(オレゴン州の中規模都市を本拠地とするチーム)は、当時からニューヨークやロサンゼルスのような大都市チームに比べてメディア露出が少なく、選手の評価が伝わりにくかったとされる。加えて、1984年のドラフトでポートランドがマイケル・ジョーダン(言わずと知れた歴代最高クラスの選手)ではなくサム・ボウイを指名した経緯(当時のポートランドには既にドレクスラーがいたため)や、1992年ファイナルでメディアが煽った「ジョーダンとドレクスラー、どちらが上か」という対決構図も、皮肉にも彼の評価を下げる方向に働いたという指摘がある。
チーム成績が個人賞に影響していた時代背景も挙げられている。この年のポートランドは39勝43敗で西カンファレンス8シード(プレーオフ進出ギリギリの順位)止まり。反応の中では、翌シーズンにチームが59勝23敗まで20勝も伸ばした際、当時のフォワードだったバック・ウィリアムズ(守備とリバウンドで貢献した選手)の方がMVP投票でドレクスラーより多くの票を集めた例も引き合いに出されており、「個人スタッツより勝敗やチームの躍進が評価された時代だった」という見方が語られている。
比較として、2015-16シーズンのジェームズ・ハーデン(TS=真の得点効率を示す指標。得点力の高さを測る際によく使われる)が平均30得点6リバウンド8アシスト・TS61%という高効率スタッツを残しながらオールNBA落選した例も挙がっており、「個人スタッツが良くても選ばれないことは今も昔もある」という文脈で語られている。
巷の声
- 「ポートランドみたいな地味な街じゃなくてフィラデルフィアやLA、ニューヨークでプレーしてたら、もっと評価されてたはずだよ」
- 「ジョーダンよりボウイを指名したことと、92年ファイナルでメディアが煽った『ジョーダン対ドレクスラー』の対決構図、どっちも結果的に彼の株を下げただけだったよな」
- 「2015-16のハーデンも30得点6リバウンド8アシスト・TS61%でオールNBA落選してるし、こういうことは今でもある」
- 「この年のポートランドは39勝43敗で8シードだったからね。当時は個人の数字よりチームの勝敗の方が賞レースで重視されてた」
- 「翌年ポートランドが20勝も伸ばして59勝した時、守備とリバウンドで貢献したバック・ウィリアムズの方がMVP票を多く集めてる。ドレクスラー自身の数字は前年より悪化してたわけでもないのに」
用語・人名メモ
- クライド・ドレクスラー — 1980〜90年代にポートランド・トレイル・ブレイザーズで活躍したスター選手。後にバスケットボール殿堂入りした歴代屈指のオールラウンダー
- オールNBAチーム — そのシーズンの最優秀選手をポジション別に選ぶ年間表彰。ファースト・セカンド・サードの3チーム編成で、選ばれること自体が評価の証になる
- ポートランド・トレイル・ブレイザーズ — オレゴン州ポートランドを本拠地とするチーム。大都市チームに比べてメディア露出が少なく、所属選手が過小評価されがちと言われることがある
- マイケル・ジョーダン — 1980〜90年代に活躍した歴代最高クラスと評されるスーパースター。1984年ドラフトでポートランドに指名されなかった逸話は有名
- サム・ボウイ — 1984年ドラフトでポートランドがジョーダンより先に指名した選手。結果的に大きな指名ミスの象徴として語られる
- バック・ウィリアムズ — 当時のポートランドで守備・リバウンドを支えたフォワード。翌シーズンのチーム躍進の立役者としてMVP投票でも評価された
個人スタッツと賞レースのズレは今のNBAでも度々話題になる論点で、ドレクスラーの一件はその「元祖」的な事例として語り継がれている。
巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)