NBA全体を揺るがす一報ではないが、ポートランドの地元コミュニティにとっては死活問題になりかねない話題。トレイルブレイザーズ(ポートランド拠点のNBAチーム、通称ブレイザーズ)の本拠地移転がありうるのではという議論が現地で盛り上がっている。
きっかけは、ポートランド市議会がブレイザーズの本拠地アリーナ「モダセンター」の維持のために6億ドル(約900億円)規模の支援策を提示したにもかかわらず、球団側がまともに交渉のテーブルに着いていないという指摘。代わりに匿名の「球団関係者」が地元メディアに不満めいたコメントを流していると報じられており、それがファンの不信感を煽っている。
背景として、ブレイザーズは経営破綻しているわけでも成績不振なわけでもない。直近シーズンはプレーオフに進出しており、モダセンターの雰囲気は選手たちからも評判が良いとされる。移転の話が急に持ち上がったのは新オーナーへの経営権交代以降だという指摘もあり、ファンの間では「なぜ今このタイミングで」という疑問が広がっている。
比較対象として挙がっているのが、かつてオークランドを本拠地としていたMLB(米大リーグ)球団オークランド・アスレチックスの移転騒動。地元との交渉が決裂したまま移転が進んだ前例として、ブレイザーズも同じ道をたどるのではという懸念の声が出ている。もし本当に移転となれば、1つのプロスポーツチームしかない都市としてポートランドの穴を他競技(NFL、NHLなど)が狙うのではという見立ても出ているが、地理的に近いシアトルとの市場競合を理由に否定的な見方も強い。
もう一つの論点は、こうした移転劇の裏にある「税金でスタジアムを支える」構造そのものへの警戒感。米国では球団引き止めのために自治体が長期の増税で建設費を負担するケースが多く、一度始まった税負担が何十年も続く例が引き合いに出されている。
巷の声
- 「客観的に経営が破綻していて再建の見込みがないならまだしも、そうでもないのに移転にはまず反対だわ。ポートランドはそこまで酷い状況じゃない」
- 「市議会はちゃんと誠意を持って交渉しようとしてるのに、球団側はテーブルに着かず、匿名の『関係者』が地元紙にネチネチ不満を漏らしてるだけ」
- 「オークランド・アスレチックス(本拠地移転で揉めたMLB球団)の時とそっくりな展開だな」
- 「去年はプレーオフにも出てたし、モダセンターの雰囲気は選手たちからも評判いいって聞く。客の入りも悪くないのに」
- 「スタジアム税は一度始まったら一生払い続けることになる。うちの地元の球団もそうだった。金持ち球団のためにいつまで庶民が払うんだって話」
用語・人名メモ
- トレイルブレイザーズ — ポートランド(米オレゴン州)を本拠地とするNBAチーム、通称ブレイザーズ
- 本拠地移転(リロケーション) — 球団が拠点とする都市を変えること。地元との資金交渉が決裂した際に起きやすい
- モダセンター — ブレイザーズの本拠地アリーナの名称
- オークランド・アスレチックス — かつてオークランドを本拠地としていたMLB球団。地元との交渉決裂の末に移転した前例として引き合いに出される
- スタジアム税 — 球団の施設建設・維持費を賄うために自治体が住民に課す増税。一度始まると長期間続くことが多い
市とチームの交渉が決裂したままなのか歩み寄るのか、今後の動き次第でポートランドにNBAが残るかどうかが決まる。
巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)