フォワードのカワイ・レナードをめぐる調査に「決定的証拠」は出ていないと報じられ、現地ファンが言い回しそのものに突っ込みを入れている。
ヘインズ記者は、レナードとアスピレーションをめぐる調査がここまでのところ決定的証拠を見つけていないと伝えた。これが、ラプターズ (トロントのチーム) がトレードでレナードを獲得することに安心感を持てた理由だという。記事では「本当に決め手になるものがあるなら、とっくに出ているはずだ」という趣旨の言葉が引かれている。
これにファンが反応した。目立つのは、決定的証拠がないから問題なしという理屈への反発だ。あるファンは、アダム・シルバー (コミッショナー) 自身が決定的証拠も状況証拠の一種だと語っていたと主張し、NBAは法廷ではなくコミッショナーに処分を決める裁量があると指摘した。別のファンは、選手契約の条項が不正な行為なしには合理的に説明できない場合、直接証拠でも状況証拠でも立証できるという規約 (Section 2(d)) の一節を引き、決定的証拠は要らないと書いている。
具体的な指摘もある。アスピレーションがレナードに4000万ドル (約60億円) を払ったこと、同社がクリッパーズのスポンサーだったこと、クリッパーズのオーナーが同社に出資していたことを並べ、この3点から他にどんな推測ができるのかと問うファンがいた。なお、これはコメントでの指摘であり、確認された事実として扱えるものではない。
決定的証拠という基準そのものが、クリッパーズ側が広めた物語だと見るファンもいる。過去に適用されたことのない基準で、リーグ機構の権限の実態とも無関係だという声も出ている。
巷の声
- 「子どもたちよ、悪いことをするなら証拠は残すな、というお手本のような話。」
- 「煙を上げている銃を正面から見て「いや、煙が足りないんですよね」と言っているようなもの。」
- 「規約には、直接証拠でも状況証拠でも立証できると書いてある。決定的証拠は要らない。」
- 「アスピレーションがレナードに4000万ドルを払い、クリッパーズのスポンサーで、オーナーも出資していた。この3点から他にどんな推測ができるのか。」
- 「ラプターズが結果を受け入れるならレナードを獲れると言われていたはず。そこまで自信があるなら、なぜトレードは成立しなかったのか。」
調査に決着がついたわけではなく、コメント欄ではラプターズ側の自信とトレードの成否がなぜ噛み合わないのかを問う声も残っている。
用語・人名メモ
- 決定的証拠 (smoking gun) — それ一つで事実を言い切れる、動かぬ証拠のこと。煙の出ている銃が犯行の証になるという例えから来た言葉。
- 状況証拠 — 直接の証拠ではなく、周囲の事実の積み重ねから事実を推し量る証拠。今回のスレでは、決定的証拠がなくても状況証拠で立証できるという主張が目立つ。
- アスピレーション — スレのコメントによると、クリッパーズのスポンサー企業で、レナードに4000万ドル (約60億円) を払ったと指摘されている。
- ラプターズ — カナダのトロントを本拠地とするチーム。
- コミッショナー — NBAというリーグを運営する最高責任者。コメントでは、処分に足る証拠かどうかを判断する裁量があると指摘されている。
巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)