ESPNは、NBAのフリーエージェント (FA) 市場に残る主要選手の交渉状況をまとめた。ペイトン・ワトソン、ジェイレン・デューレン、ジョナサン・クミンガ、ジェームズ・ハーデンらの契約はまだ決まっていない。
ESPNによると、今オフはレブロン・ジェームズとジェイレン・ブラウンがフィラデルフィア・76ersの一員になり、ビクター・ウェンバンヤマがサンアントニオ・スパーズと大型の契約延長にサインし、ヤニス・アデトクンボがマイアミ・ヒートに加わった。一方で、契約交渉が続いたままの選手もいる。ESPNの記者陣が、残る主要選手9人の交渉状況を解説している。
ワトソンはデンバー・ナゲッツに所属する23歳のガードで、制限付きFAだ。2025-26シーズンは14.6得点、シュート成功率49.1% (3点シュートは41.1%)、4.9リバウンド、2.1アシスト、1.1ブロックを記録した。ハムストリング (太ももの裏の筋肉) の不調で出場は82試合中54試合にとどまり、ナゲッツがミネソタ・ティンバーウルブズに1回戦で敗れたプレーオフも欠場した。ワトソンは5年2億5100万ドル (約376億5000万円) の契約延長にサインできる資格があり、同僚のクリスチャン・ブラウンは昨年10月に5年1億2500万ドル (約187億5000万円) の延長にサインした。ESPNは、ワトソンがナゲッツの提示額を引き上げようと交渉を続けるのか、ナゲッツがトレードに動くのかが焦点だとしている。ESPNのシャムス・シャラニア記者は7月下旬、ナゲッツがサイン&トレードに前向きで、主力1人と将来の1巡目指名権1つを軸にした見返りも検討すると報じた。ウォーカー・ケスラーをめぐるトレードでユタ・ジャズがロサンゼルス・レイカーズから受け取った、無保護の1巡目指名権2つと1巡目の入れ替え権2つのような規模を求める形ではないという。獲得に関心を示すのはLAクリッパーズで、カワイ・レナードをめぐるトロント・ラプターズとのトレードが保留中のため、影響は不明だ。アトランタ・ホークス、ミルウォーキー・バックス、クリーブランド・キャバリアーズも有力な候補だと、リーグ関係者がESPNに語った。
デューレンはデトロイト・ピストンズの22歳のオールスター選手で、こちらも制限付きFAだ。ESPNによると、キャップ (年俸総額の上限) に余裕を持ってFA期間に入ったチームはその枠を別の補強に使い、最大級の契約を提示してピストンズに圧力をかけるチームは見当たらない。ピストンズは残留を望んでいるが、次の契約の価値で折り合っていない。シャラニア記者は先月、デューレンが「well into August or September」まで契約しない可能性があると報じていた。クミンガについては、レイカーズが交渉解禁の直後に面談したものの、サイン&トレードの契約案は関係者全員が納得する内容にならず、数週間動きが止まっている。キャバリアーズとティンバーウルブズも関心を寄せるが、サインに値する提示はまだないという。ハーデンはキャバリアーズと新たな複数年契約を結ぶ方向にあるとされる。キャバリアーズは昨年セカンドエプロンを超えていたため、年俸を減らさずに戦力を加えることが制限されている。
ワトソンについては、ナゲッツが契約を続けるのか、トレードに動くのかがまだ決まっていない。
用語・人名メモ
- 制限付きFA — 契約が切れた選手のうち、元のチームが他球団の提示と同じ条件で引き留める権利を持つ立場で、他球団は動きにくい。
- サイン&トレード — FAの選手が元のチームと契約したうえで、そのまま他チームへトレードされる方式。
- セカンドエプロン — チームの年俸総額に設けられた基準の一つで、超えると補強の手段が制限される。
- ペイトン・ワトソン — ナゲッツの23歳のガードで、2025-26シーズンは54試合に出場した。
出典: ESPN