リーグを揺るがすニュースではなく、統計オタク好みの一本の論文がr/nbaで盛り上がった。クォーター終了間際の「一か八かのロングシュート」を選手がどれだけ打つか、そのルールを一つ変えただけで数字が劇的に動いたという話。
論文が扱うのは通称「ヒーブ (heave)」。クォーターや前半の終了間際、残り数秒でセンターライン付近から放つ、ほぼ入る見込みのない一発のことだ。問題は、この改革前の集計ルールでは外れたヒーブも普通のシュートと同じく「フィールドゴール成功率 (FG%、シュートを打った数に対して決めた割合を示す基本スタッツ)」に加算されていた点。ほぼ入らないと分かっている一発を打つほど自分の成功率が下がるため、打つのを渋る選手がいた。論文によれば特に消極的だったのは、普段から高確率で決める効率型のシューターと、次の契約交渉を控えた「契約年 (契約の最終年。ここでの成績が次の年俸に直結するため選手が数字を気にしやすい)」の選手だという。
改革後は、こうした土壇場のロングシュートを成功率の集計から除外する扱いに変わった。結果、改革前は好機の58%でしかヒーブが打たれていなかったのに対し、改革後は94%まで跳ね上がった。裏を返せば、以前は残り4割強のチャンスで選手が意図的にシュートを避けていたことになる。数字だけを気にした行動が、ルール一つで一気に是正された形だ。
スレでは実例としてレブロン・ジェームズ (キャブス/レイカーズ等で活躍する現役最長キャリアのスーパースター) の名前が挙がった。若手時代の8シーズンで31本打っていたのに、キャリア後半15シーズンでは6本まで激減したという指摘があり、成績を守る意識の変化がうかがえるとされた。ケビン・デュラント (得点力で知られるスター) は以前、意図的にヒーブを避けることがあると語ったと紹介され、逆にステフィン・カリー (三点シュートの名手) はチームメイトが土壇場の一発を打たないと不満を漏らしていたという話も出た。数字上の駆け引きが、スター選手の間でも実際に意識されていたことが伺えるエピソードだ。
巷の声
- 「誰がヒーブを渋ってたタイプか分かって面白かった(笑)」
- 「あるあるだよな、わざと余計にドリブルしてから時間切れ狙いで打つやつ」
- 「レブロンは若い頃はちゃんと打ってたのに、後半のキャリアではほぼ打たなくなったってデータ、地味に笑える」
- 「終了間際でパスして無理やりターンオーバー扱いを避けてたって話、姑息すぎて好き」
- 「論文に名前のリストが無いのは、レブロンがトップだからわざと外したんじゃないかって疑ってる人がいて草」
用語・人名メモ
- ヒーブ (heave) — クォーターや前半の終了間際、残り数秒でセンターライン付近など遠距離から放つ、ほぼ入らない一か八かのシュートのこと
- FG% (フィールドゴール成功率) — シュートを打った数のうち何本決めたかを示す基本スタッツ。低いと「効率が悪い選手」という評価につながりやすい
- 契約年 — 選手の契約の最終シーズン。この年の成績が次の契約交渉・年俸に直結するため、選手が数字を particularly 気にしやすいとされる
- レブロン・ジェームズ — キャブスやレイカーズなどで活躍してきた現役最長キャリア級のスーパースター
- ステフィン・カリー — ウォリアーズの司令塔で、三点シュートの名手として知られるスター選手
- ケビン・デュラント — 得点力で知られるスーパースター。複数チームを渡り歩いてきた
論文本体には該当選手の一覧があるらしいが公開版には載っておらず、その「隠された名簿」の存在自体が新たな盛り上がりを呼んでいる。
巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)