サッカーW杯でベルギーがスペイン相手に決めた1点が「モラルビクトリー(価値ある敗北)」の象徴として語られることに触れ、「NBAで言えばどの試合が近いか」という問いがr/nbaで盛り上がった。ニュースというより、往年のファンが記憶を掘り起こす通好みの雑談スレ。
投稿者が挙げた問いは「実際には負けているのに、その一戦・その一点だけで語り継がれる価値ある敗北がNBAにあるとしたら何か」というもの。歴史に残る名勝負を振り返る、いわば懐古スレッドである。
真っ先に挙がったのが2001年のNBAファイナル。当時のレイカーズはシャキール・オニール (圧倒的なパワーで一時代を築いたセンター) を中心に4年連続の頂点を狙う超強力チームだったが、アレン・アイバーソン (小柄な体格ながら得点力で押し切る当時のシクサーズの顔) 率いるフィラデルフィア・シクサーズがシリーズ第1戦をアウェーで奪取。結局シリーズは4勝1敗でレイカーズが連覇を果たしたが、この第1戦の勝利は「格下が王朝に土をつけた」象徴として今も語られている。
もう一つの例が2014年、サンアントニオ・スパーズ (この年に優勝した名門) を相手にダラス・マーベリックスが第1シードのスパーズを第7戦までもつれ込ませた一件。結果的にはスパーズが勝ち上がって優勝しているが、「あの年のスパーズは歴代でも屈指の強さだったのに、それをここまで苦しめた」という評価がついている。
現在進行形の小ネタとしては、再建中の若手チームであるアトランタ・ホークスが、東地区の強豪ニューヨーク・ニックスにシーズン中2勝を挙げたエピソードも挙がった。ただしこちらは皮肉交じりで、「あの敗北がニックスを本気にさせて、逆に後半戦で化けさせたのでは」という見方も出ている。
巷の声
- 「あのレイカーズ+シャックの組み合わせは史上最強だった。毎試合『負けるのが確定してる』感じがしたよ」
- 「2014年のスパーズはポポビッチ (スパーズの名将ヘッドコーチ) が作った最高のチームだったと思う。デュークがピークを過ぎてたから過小評価されがちだけど、あのチームプレーは異常だった」
- 「今年で言うとホークスが一番ニックスに勝ってなかったっけ?」
- 「ホークスが知らず知らずニックスを一段階上に覚醒させた説、半分本気で信じてる」
- 「分析的に見ても本当に価値ある勝利だったのか?ってのは別問題だけどね」
用語・人名メモ
- アレン・アイバーソン — 小柄な体格ながら圧倒的な得点力で2000年代前半のフィラデルフィア・76ersを牽引したスター選手
- シャキール・オニール — 規格外のパワーとサイズで2000年代前半のレイカーズ3連覇の中心となったセンター
- 2001年NBAファイナル — レイカーズがシクサーズを4勝1敗で下して連覇を達成したシリーズ。唯一シクサーズが奪った第1戦が語り草になっている
- サンアントニオ・スパーズ — グレッグ・ポポビッチ監督のもと2014年に優勝した名門チーム
- ニックス — ニューヨークを本拠地とする東地区の強豪チーム
- ホークス — アトランタを本拠地とする、若手中心で再建途上のチーム
NBAにも「負けたけど語り継がれる一戦」は意外と多く、この手の懐古ネタはシーズンオフの定番として今後も盛り上がりそうだ。
巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)