レイカーズの元バスケットボール部門トップ、マジック・ジョンソンが「本当はヘッドコーチを解任したかったが、オーナー側に止められたので自分から身を引いた」と過去の辞任劇の内幕を語り、現地ファンの間で当時のレイカーズ低迷期を振り返る議論が盛り上がっている。
マジック・ジョンソンは1980年代にレイカーズの主力選手として活躍した殿堂入りのレジェンドで、2017年から2019年まではチームのバスケットボール部門トップ(球団の編成責任者)を務めていた。2019年、シーズン終盤に記者会見を開き、球団にも事前に伝えないまま突然辞任を発表したことで大きな騒動になった過去がある。今回マジックは、当時のヘッドコーチだったルーク・ウォルトン(元レイカーズ選手で、ウォリアーズのアシスタントコーチを経て2016年にレイカーズの監督に就任していた人物)を解任したかったが、オーナー側がそれを許さず、関係をこじらせたくなかったので自分から辞めた、と説明している。
この告白をきっかけに、現地ファンの間ではマジックが編成責任者だった時代の采配そのものを振り返る議論に発展している。特に話題になっているのが2017年のドラフトで、レイカーズは全体2位指名でロンゾ・ボール(地元ロサンゼルス出身のポイントガード)を選び、その1つ後の3位でセルティックスがジェイソン・テイタム(現在はセルティックスのエースでチャンピオンにも輝いた選手)を指名した経緯だ。結果論としてはテイタムを取れなかった判断が批判されているが、当時のドラフト予想ではテイタムの評価は必ずしも高くなく、ロンゾの方が上位評価だったという反論も出ている。
さらに、ジュリアス・ランドール(のちにニックスでオールスターに選ばれた選手)を見返りなしで放出したことや、当時まだ有望株だったズバッチ(現在はクリッパーズの主力センター、アイヴィカ・ズバッツのこと)をベテラン控え選手のムスカラと交換したトレードも「GMとしての評価を下げた一因」として引き合いに出されている。一方で「イングラム、ランドール、ボール、ハート、ズバッチ、ラッセルを揃えたロースターは、全員が怪我なく残っていれば悪くなかった」「無名だったアレックス・カルーソ(その後守備の名手として評価を上げた選手)を発掘したのもこの時代」といった、当時の編成を擁護する声も一定数ある。
巷の声
- 「ランドールをタダ同然で手放して、有望株だったズバッチをベテランのムスカラと交換。GMとしては相当ひどいレベル」
- 「全体2位でテイタムじゃなくロンゾを指名したのが痛すぎる」
- 「いや、当時のモック予想でロンゾがテイタムより上位評価だったのは事実。むしろセルティックスからすれば『レイカーズがロンゾを取る』と分かっていたから安心してトレードダウンできた側面もある」
- 「当時としては今ほど酷い判断には見えなかったと思う。ランドールとイングラムがいたし、ボールは地元出身の期待の星でもあった」
- 「怪我さえなければ、イングラム・ランドール・ボール・ハート・ズバッチ・ラッセルのメンバーは悪くなかった。無名だったカルーソを拾ったのもこの時代だし」
用語・人名メモ
- マジック・ジョンソン — 1980年代にレイカーズを優勝に導いた殿堂入りの元選手。2017〜2019年は球団のバスケットボール部門トップを務めた
- ルーク・ウォルトン — 元レイカーズ選手で、2016年から2019年までレイカーズのヘッドコーチを務めた人物
- ロンゾ・ボール — 2017年ドラフト全体2位でレイカーズが指名したポイントガード。ロサンゼルス出身で当初は将来の司令塔として期待された
- ジェイソン・テイタム — 同じ2017年ドラフトで全体3位にセルティックスが指名した選手。その後セルティックスのエースに成長し、優勝も経験した
- アレックス・カルーソ — 無所属からレイカーズに拾われ、堅い守備で評価を上げた選手。地味な戦力発掘の代表例として引き合いに出される
マジックの発言を機に、当時のレイカーズ編成の評価を巡る論争がしばらく現地でも続きそうだ。
巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)