デンバー・ナゲッツが、ペイトン・ワトソンのサイン&トレードでクリーブランド・キャバリアーズの2031年の1巡目指名権(無保護)を得た。Yahoo Sportsは、この指名権が将来大きな価値を持つ可能性があると論じた。
Yahoo Sportsが再掲したnugglove.comの記事によると、ナゲッツはワトソンをめぐるサイン&トレードで、キャバリアーズの2031年の1巡目指名権を手にした。無保護とは、チームの成績にかかわらず指名権が必ず移る条件のことだ。ナゲッツは昨年、マイケル・ポーター・ジュニアのサラリーダンプ(高額年俸の選手を放出して負担を軽くするトレード)で、2032年の無保護1巡目指名権をブルックリン・ネッツへ出している。
記事は、強豪が優勝を狙って大型の年俸を抱え続けた末に力を落とす例として、ミルウォーキー・バックスを挙げた。バックスはヤニス・アデトクンボを中心に豪華な布陣を作り、ぜいたく税(年俸総額が基準を超えたチームが払う課徴金)を長年払い続けたが、徐々に弱くなった。ロッタリーチーム(プレーオフを逃してドラフト抽選に回るチーム)になり、スーパースターも失ったという。ゴールデンステート・ウォリアーズは今年プレーオフを逃し、ネッツにも同じ例があると記事は書いている。
記事によると、ナゲッツも同じ道をたどりつつある。昨年ポーター、今年ワトソンを放出し、プレーオフは1回戦で敗退した。ニコラ・ヨキッチとジャマール・マレーの大型契約があるため、ほかの高額契約を抱え続けるのは難しいというのが書き手の見方だ。キャバリアーズもナゲッツと同じ状況にあり、両チームとも年俸2,000万ドル (約30億円) 超の選手が5人、5,000万ドル (約75億円) 以上の選手が2人いるという。ドレイモンド・グリーンも自身のポッドキャストで、この指名権を多くの人が大きな資産とみていると語った。
キャバリアーズが他の強豪と同じ道を歩むのかどうかは、まだ分かっていない。
用語・人名メモ
- サイン&トレード — 選手がいったん所属チームと契約を結んだうえで、その契約ごと別のチームへ移る移籍の形。
- 無保護の1巡目指名権 — 1巡目指名権はドラフトで各チームが最初に選手を指名できる権利で、無保護なら順位にかかわらず必ず相手チームへ移る。
- ぜいたく税 — チームの年俸総額が一定の基準を超えたときに、超えた分に応じて払う課徴金。
- ロッタリーチーム — プレーオフに進めず、ドラフトの上位指名権を決める抽選の対象になるチーム。
出典: Yahoo Sports