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NBA、中東での開催を見送り 5年ぶり

RealGM Wiretap

NBAは今秋のプレシーズンで中東地域での試合開催を見送ることが分かった。中東でのプレシーズン開催を見送るのは5年ぶりで、アメリカとイランの軍事衝突をはじめとする地域情勢の緊迫化が背景にあるとみられる。

NBAはこの4年連続でアラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビでプレシーズン戦を開催しており、昨年10月にはニックスとシクサーズが2025-26シーズン開幕前にアブダビで対戦している。今年は正式な開催発表こそなかったが、リーグはキャバリアーズ・ヒート・ネッツ・ウィザーズの各球団と参加の可能性について協議していたと報じられた。さらにカタールの首都ドーハでの初開催も検討されており、同じ遠征で2チームがドーハとアブダビでそれぞれ1試合ずつ戦う案もあったという。ただしいずれも最終決定には至らなかった。

1月にNBAとアブダビの文化観光局は、海外都市で公式戦・プレシーズン戦を開催する取り組み「NBAグローバルゲームズ」の継続やマーケティング施策の拡大、UAE版の育成拠点「NBAグローバルアカデミー」開設を含む提携延長を発表している。この提携自体は今後も続き、プレシーズン開催もいずれアブダビで再開する見通しだという。一方カタールについては、政府系ファンドのカタール投資庁がウィザーズの親会社に少数出資しているという関係もあり、リーグ側は開催計画をいずれ再検討する方針だが、地域情勢が落ち着くまで時期は未定としている。ドーハは2027年にバスケットボール男子の世界選手権「FIBAワールドカップ」の開催地に決まっており、今回検討されていたプレシーズン戦もその布石という位置づけだった。

混乱はバスケットボールにとどまらない。自動車レースのF1も日曜、延期していたバーレーン・グランプリを10月にマレーシアで開催すると発表しており、カタールとアブダビでのレース開催の扱いはまだ決まっていない。中東情勢の緊迫化がスポーツ興行全体の日程に影響を及ぼしている形だ。

用語・人名メモ

  • プレシーズン — 開幕前に消化する非公式の練習試合期間で、NBAは近年これを北米以外の都市でのファン開拓にも活用してきた。
  • NBAグローバルゲームズ — NBAが北米以外の都市で公式戦やプレシーズン戦を開催する取り組みで、アブダビはその主要開催地の一つ。
  • カタール投資庁 — カタール政府が運営する政府系ファンドで、ウィザーズを保有する親会社に少数出資している。
  • FIBAワールドカップ — バスケットボール男子の国別対抗世界選手権で、2027年大会はドーハでの開催が予定されている。

中東情勢が落ち着けば、アブダビでの開催再開やカタール初開催の計画が改めて動き出すとみられる。

出典: RealGM Wiretap