参考動画
90年代半ばのニックスのセンター、パトリック・ユーイングはMVP投票で5位と4位に入りながら、オールNBAには選ばれなかった。現地では、この珍しい事例をめぐって、ポジション枠の古い制度が話題になっている。通好みの歴史ネタだ。
スレ主の投稿によると、ユーイングは1993-94シーズンにMVP投票5位、1994-95シーズンに4位だった。それでも2年とも、リーグの優秀選手15人に選ばれるオールNBAには入っていない。スレ主は、1979年以降の現代NBAで、これほど上位に入って漏れた選手は他にいないと指摘している。
理由として挙がるのが、当時のポジション枠だ。スレ主によれば、センターに与えられる枠は全チーム合わせて3つだけで、他のポジションは6つある。そこへ、デビッド・ロビンソン、ハキーム・オラジュワン、シャキール・オニールの3人が並んだ。あるファンによると、94年はこの3人がいずれもMVP投票でユーイングより上で、95年はユーイングがオラジュワンをわずかに上回っただけだった。スレ主は、当時はセンター史上でも屈指の充実期だったとも書いている。
コメント欄で目立つのは、落選そのものより、選出回数で選手を測ることへの疑問だ。ディアンドレ・ジョーダン(センター)もオールNBA1stチームは1回で、ユーイングと同数だが、二人の格は比べものにならないという指摘がある。守備の面でも、ニックスは94年と95年にリーグ最高の守備を誇ったのに、ユーイングは最優秀守備選手賞の票が1票も入らなかったという声が出ている。
一方で、不当な落選ではないという意見も根強い。枠を占めた3人がそれだけ強かったという見方で、ユーイングは上の3人ほどではなかったという声もある。現在のポジションを問わない選出方式については、良い変更だったという反応が並んだ。
巷の声
- 「オールNBAの出場回数で選手を語るのは危うい。ジョーダンとユーイングは1stチームの回数が同じでも、格が全然違う。」
- 「ニックスは94年も95年もリーグ最高の守備だったのに、ユーイングには守備の年間最優秀選手の票が1票も入っていない。これも不思議だ。」
- 「ハキーム、アドミラル、シャック。あの頃はそういう時代だった、というだけの話。」
- 「ポジションを問わずに選ぶようになったオールNBAは、いい改革だった。」
MVP投票で4位に入っても、椅子が3つしかなければ座れない。ユーイングの珍記録は、選手の格より枠の数が結果を分けた一例として語られている。
用語・人名メモ
- ポジション枠 — かつてのオールNBAは、ガード・フォワード・センターと守備位置ごとに人数が決まっていた。この記事ではセンターが全チームで3枠だったとされる。
- MVP 投票 — シーズン最優秀選手を記者などの投票で決める仕組み。上位に入った順位そのものが、その年の評価の目安になる。
- 最優秀守備選手賞 — 守備で最も貢献した選手に贈られる年間の賞。英語ではDefensive Player of the Yearと呼ばれ、DPOYと略される。
- アドミラル — コメントで、ロビンソンを指して使われている愛称。日本語では「提督」にあたる。
巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)