ポートランド・トレイル・ブレイザーズのホームアリーナ Moda Center (モーダセンター) の改築について、マルトノマ郡委員会が1億610万ドル (約159億円) の公的資金を承認する基本合意に署名した。かつて Seattle SuperSonics を失った NBA は、ポートランドを失うことになれば大きな打撃となる。
ポートランド・トレイル・ブレイザーズはオレゴン州ポートランドを本拠地とする NBA チーム。1980年代から90年代に全盛期を迎えたが、現在は弱体化している。それでも現地ファンからの支持は篤く、アリーナが満員になる頻度は NBA 屈指。球団が去ってしまえば、NBA そのものの影響力がポートランドで一気に失われるという懸念がある。
今回の承認を促した歴史的背景は Seattle Sonics (シアトルの元 NBA チーム) の 2008 年の消滅にある。当時のオーナー Clay Bennett がシアトルからオクラホマシティに本拠地を移し、現在の Oklahoma City Thunder となった。スレッドではこの例を引き出し、『同じ悲劇を繰り返すな』という声が相次いだ。
1億610万ドルはレンタカー利用者に課される税金から充当される見込み。観光客向けの施設整備を目的とした基金が財源なため、スレッドではこの点を『納得できる使途』と受け入れる意見もある一方、『本来は別の行政需要に回せた税金だ』と批判する声もある。
なお球団オーナーの資金負担をめぐっても議論がある。スレッドでは『億万長者であるオーナーが、なぜ自分の金で修繕しないのか』という批判が出ている。
巷の声
- 「ポートランドが NBA から消えるのは、ポートランドだけでなくリーグ全体にとっても大打撃。彼らはファンベースが本当に特別」
- 「Seattle の Sonics を失った時のようなことが二度と起きてはいけない。同じ過ちは許されない」
- 「納税者のお金をアリーナに使うのは、ぼったくり業者に身動き取れない状況で金をむしり取られるようなもの」
- 「レンタカー税で賄われるなら、観光客が主な負担。納得できる線引きだ」
- 「ブレイザーズはポートランドに欠かせない。球団を失うのは想像もしたくない」
用語・人名メモ
- ポートランド・トレイル・ブレイザーズ — オレゴン州ポートランドを本拠地とする NBA チーム。1980年代から90年代に全盛期だったが、現在は弱体化。地元ファンからの支持は篤い
- Moda Center — ブレイザーズのホームアリーナ。旧名称は Rose Garden Arena
- Seattle SuperSonics — シアトルを本拠地にしていた NBA チーム。2008年にオーナーによってオクラホマシティに移転。現在は Oklahoma City Thunder
- Clay Bennett — Seattle Sonics の当時のオーナー。シアトルからの移転劇は NBA 史上最大級の物議を醸した決定
- Brandon Roy — 2000年代後半のブレイザーズのスター選手。怪我で早期引退したが、Rose Garden Arena での活躍は地元で伝説的
- レンタカー税 — 観光客向けの施設整備に充当される目的税。アリーナ改築費用の財源
ポートランドの公的資金承認は一歩前進だが、実際にアリーナ工事が進むかはこれからの動き次第である。
巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)