ミルウォーキー・バックスの弱小化を受けて「いっそタンク(意図的に負けて有力なドラフト指名権を狙う戦略)すべきだ」という投稿がr/nbaに立ち、賛否入り混じった議論が盛り上がっている。祭りというよりは、シーズン展望を肴にした玄人談義の趣。
投稿の主張はこうだ。バックスはこの夏、チームの顔だったヤニス・アデトクンボ(2021年の優勝を牽引した歴代屈指のスーパースター、この夏トレードで放出された)を失い、来シーズンは戦力的に厳しい。どうせ勝てないなら中途半端に粘るより、思い切ってタンクして良いドラフト指名権を狙うべきだ、という提案だ。
これに対し多くの住人が「今のNBAでタンクはもう成立しない」と反論している。近年NBAはロッタリー(ドラフト抽選)制度を改定し、最下位に近いほど有利という単純な仕組みを崩して、意図的な負けを狙いにくくしている。ある住人は「新制度下で意趣返し的にタンクするチームが出たら、コミッショナーのアダム・シルバーはどう対処するのか」と皮肉交じりに問いかけている。
さらに現実的な反論も多い。バックスにはタイラー・ハーロー(オールスター級と評される得点力のあるガード)やマイルズ・ターナー(実力派のビッグマン)ら一定レベルの選手が残っており、本気でタンクするほど弱くはならないという見方だ。ある住人は「来シーズンのバックスの予想勝利数ライン(オーバー/アンダーの基準)は25.5勝あたりで、リーグ最下位クラスと言われるサクラメント・キングスよりは確実に上」と具体的な数字を挙げ、「オーバーに賭ければ簡単に儲かる」と冗談めかしている。
議論の途中で脱線し、80年代にシドニー・モンクリーフやマイケル・レッドといった往年の名選手を擁して健闘した時代を懐かしむ声も出るなど、悲観一色ではなく愛のある温度感でスレは進んでいる。
巷の声
- 「新ロッタリー制度下で嫌がらせ目的でタンクするチームが出たら笑える。シルバーはどう罰するんだろう」
- 「バックスに他チームの指名権を潰すほどの力はない。オーナーが動くとしたら、無条件の1巡目指名権とハーロー+ターナーを交換するようなアホなGMが必要」
- 「ハーローはオールスター級、ターナーやジェイミー、ウェアもちゃんとしたNBA選手。最下位争いの3チームに入ったら逆に驚く」
- 「予想勝利数ラインは25.5勝。サクラメントより下なのはほぼ確実だから、オーバーに賭けとけばいい」
- 「80年代はモンクリーフたちがいて本当に強かった。その後の30年間は触れないでおこう」
用語・人名メモ
- タンク(タンキング) — わざと負け続けて来季のドラフトで有利な指名権を得ようとする戦略
- ミルウォーキー・バックス — アメリカ中西部ウィスコンシン州のチーム。エースだったヤニス・アデトクンボを放出し再建期に入った
- ヤニス・アデトクンボ — バックスを2021年の優勝に導いた元エース。愛称ヤニス。今夏トレードで移籍した
- 新ロッタリー制度 — NBAのドラフト抽選ルール。最下位ほど有利という単純な仕組みを見直し、意図的な負けの旨味を薄める狙いがあると言われる
- タイラー・ハーロー — 得点力のあるガードで、オールスター級と評される実力者
- マイルズ・ターナー — 得点もブロックもこなす実力派のビッグマン
本気のタンクか、それとも予想を覆す粘りか、開幕後の勝敗表が答え合わせになる。
巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)