ポートランド・トレイルブレイザーズのビッグマン、ヤン・ハンセンが肩越しのノールックパスで味方にクラッチダンクをお膳立てし、リプレイ付きで現地ファンの間で話題になっている。リーグ全体を揺るがすニュースではないが、彼の潜在力をめぐる通好みの議論に火がついた一幕。
話題になっているのは、サマーリーグ (毎年7月にNBA各球団の若手・新人が実戦経験を積むための育成リーグ、本シーズンの成績には直結しないが伸びしろを見る場) でのワンプレー。ヤン・ハンセンが相手を見ずに肩越しにパスを通し、それを受けた味方のジェイソン・ケントが接戦を決めるクラッチダンクを決めた。視野の広さとコート認識能力の高さが際立つプレーとして、リプレイ映像付きで拡散された。
ヤン・ハンセンは中国出身のビッグマンで、ブレイザーズが「プロジェクト」(即戦力ではなく数年かけて育成する前提の指名選手を指すNBA用語) として指名したルーキー。パスセンスとポストプレーの器用さには定評がある一方、ルーキーシーズンではNBAのスピードとフィジカルへの適応に苦しみ、一部のブレイザーズファンからは厳しい評価も出ていた。
このプレーをきっかけに、スレでは「ルーキーシーズンはそこまで酷かったか」という再評価の声が上がった。反応の中心は、彼の課題が単純な足の速さではなく「試合のスピードを頭で処理する速さ」だという分析。サマーリーグや格下相手には通用したプレーが、実際のNBAの速さの前では一瞬の迷いになって出てしまうという見立てで、経験を積めば改善が見込めるという楽観論が目立った。
巷の声
- 「サマーリーグの出来がそのままNBAでの活躍に直結しないのは分かってるけど、ヤンがあまりに良く見えるから、なんでブレイザーズファンの評価がこんなに低いのか気になる。ルーキーシーズンってそんなに酷かったっけ」
- 「荒削りなのは間違いないけど、教えられない才能があるのは誰の目にも明らか。そのうち化けると思う」
- 「NBAのスピードとフィジカルにまだ慣れてないだけ。視野とパスセンスは一流なのに、実戦になると一瞬固まって迷ってるのが分かる。オフェンス面だけならスピードに慣れれば十分化ける可能性がある」
- 「スタミナ・コンディショニングがいちばん気になった。頑張ってはいるけど途中でガス欠気味に見える瞬間があった。それでも控えセンターとしてなら十分欲しい選手」
- 「最初からプロジェクト指名だと言われていたのに、一部のファンは『即戦力で活躍できないなら失敗』と決めつけてしまった。化けるかどうかはともかく、あの反応は性急すぎたと思う」
用語・人名メモ
- サマーリーグ — 毎年7月にNBA各球団の新人・若手が集まって行う育成目的のリーグ戦。本シーズンの実力を保証するものではないが、伸びしろを見る材料になる
- ヤン・ハンセン — 中国出身のビッグマン。ブレイザーズが指名したルーキーで、パスセンスとポストプレーに定評がある一方、NBAのスピードへの適応が課題とされている
- ブレイザーズ — ポートランドを本拠地とするNBAチーム。近年は若手中心の再建期にある
- プロジェクト指名 — 即戦力ではなく、数年かけて育成する前提でドラフト指名された選手を指すNBA用語。ヤン・ハンセンもこの部類とされる
- ノールックパス — パスを出す相手の方を見ずに繰り出すパス。視野の広さとコート認識能力の高さを示すプレーとされる
新任コーチのもとでこの強みをどう生かす起用法が見つかるか、レギュラーシーズンでの伸びしろに注目したい。
巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)