ケビン・ラブ (優勝経験のあるベテランフォワード) が、サンダー (オクラホマシティの若手強豪) をめぐるNBAの「セカンドエプロン」問題に強い不満を示した、と現地ファンの間で話題になっている。大ニュースというより、強いチームを作った後に維持できるのかという通好みの制度論だ。
ラブは、サンダーがシェイ・ギルジャス=アレクサンダー (リーグ最高級の得点型ガード)、チェット・ホルムグレン (長身で守備力の高い若手ビッグマン)、ジェイレン・ウィリアムズ (攻守で伸びている万能ウイング) のような中核を抱え続けるのが、エプロン制度で難しくなるのはおかしい、という趣旨で怒ったと受け止められている。サム・プレスティ (ドラフト指名とトレード巧者として知られるサンダーの編成責任者) が作ったチームが、制度で縛られるのかという不満だ。
セカンドエプロンは、年俸総額が高すぎるチームに重い制限をかける仕組みだ。単なる罰金ではなく、補強手段やトレードの自由度まで削られるため、金を払えば全部解決という話ではない。つまり、若手を当てて強くなったチームほど、主力の大型契約が重なった瞬間にチーム作りの難易度が跳ね上がる。
一方で、スレの反応はラブへの同情一色ではない。現地ファンの多くは、問題はエプロンだけでなく、スターではない選手にも最大契約を出しがちな球団側にもあると見ている。スーパーマックスはサラリーキャップの35%を占める契約で、1人にチーム年俸枠の3分の1以上を使う重い判断だ。コメント欄では、ジェイレン・ブラウン (セルティックスの主力ウイング) のように年7000万ドル級、約105億円級の話が出ると、チームは選手の不満や流出を恐れて満額を出しがちだ、という見方もあった。
巷の声
- 「「スターでもない選手にまでスーパーマックスを出すのをやめればいい」という声が多い。」
- 「「今のNBAは中間層の契約が薄くて、誰かが最大額を出す前提で市場が動いている」と、球団側の判断を疑う反応もあった。」
- 「「各球団のフロントはとにかく何かしなきゃと焦りすぎる。プロスポーツの中でもNBAは特に反応が早すぎる」という指摘が出ている。」
- 「「適正額を提示して選手に逃げられるより、最初から満額を出して後で苦しむ方を選んでいる」という冷めた見方もある。」
- 「「エプロン制度は、そもそも中堅以上の選手が最大契約を取りすぎる流れを止めるためのものでは」という反論もあった。」
用語・人名メモ
- ケビン・ラブ — キャバリアーズで優勝経験のあるベテランフォワードで、現役選手目線からリーグ制度に発言することもある。
- サンダー — オクラホマシティを本拠地にするNBAチームで、近年は若手育成とドラフト資産の多さで注目されている。
- サム・プレスティ — サンダーの編成トップで、ドラフト指名や将来指名権を集める手腕で評価されている。
- セカンドエプロン — チーム総年俸が高額ラインを超えた場合に発動する制限で、補強やトレードの選択肢を大きく狭める。
- スーパーマックス — 一定条件を満たした選手が結べる最大級契約で、サラリーキャップの35%を占めることがあり、チーム作りへの影響が非常に大きい。
- シェイ・ギルジャス=アレクサンダー — サンダーのエースガードで、得点力と安定感でリーグ上位のスターとして扱われている。
サンダーの核心は、プレスティが集めた若い才能をどこまで残し、どこで現実的な年俸整理に踏み切るかだ。
巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)