NBAのフィラデルフィア・76ersが、トミー・バルセティスを新設の「バスケットボール・インテリジェンス、分析、イノベーション」部門の責任者に迎えた。HoopsHypeのマイケル・スコット記者が日曜に報じた。
heavy.comによると、この肩書は今回新たに作られたもので、76ersはマイク・ガンジーの下で新しい体制に入っている。ガンジーはダリル・モーリーが76ersと袂を分かったあとに採用された新社長で、モーリーの退任はプレーオフ2回戦敗退の後だった。バルセティスが加わってもガンジーが最終的な決定権者である点は変わらないという。
バルセティスはリトアニア出身で、2013年にデンバー・ナゲッツに入り12年間在籍した。分析担当マネージャーからスタートし、2020年にアシスタントGM (ゼネラルマネージャー補佐) へ昇進している。入団当時、分析専門の部署は厳密には無かったと本人はNuggets.comに語った。最初の仕事は、獲得候補のフリーエージェントの将来の成績を予測し、いくら支払うべきかを助言することだった。その後はスカウティング、サラリーキャップ (チームの年俸総額の上限) の管理、トレードの組み立てにも仕事を広げた。
Harvard Magazineによると、2021年にナゲッツがオーランドからアーロン・ゴードンを獲得する前には、バルセティスらが獲得を支持する統計分析をまとめた。ナゲッツは2023年にNBA優勝を果たしている。バルセティスは2025年6月、契約満了でナゲッツを離れた。フロント全体の大幅な刷新のさなかだった。その後はリトアニアに戻り、ユーロリーグのジャルギリス・カウナスで革新部門の責任者となり、AIを使った選手評価ツールの開発に関わった。2010年にハーバード大学を経済学と心理学の学位で卒業し、NBA入り前はフィデリティ・インベストメンツとNBAのロンドン事務所で働いていた。
バルセティスが加わったあとも、最終的なバスケットボール面の決定権者がガンジーである点は変わらないと、heavy.comは伝えている。
用語・人名メモ
- アナリティクス — 試合や選手の数字を分析し、選手の評価や獲得の判断に役立てる仕事のこと。
- アシスタントGM — チームの編成を統括するゼネラルマネージャー (GM) を補佐する役職。
- ユーロリーグ — 欧州各国のクラブが参加するバスケットボールの大会で、ジャルギリス・カウナスはリトアニアのクラブ。
- バスケットボール運営部門の社長 — チームの編成や補強など、バスケットボール面の運営を統括する責任者の肩書。
出典: heavy.com