統計データから見える NBA の歴史的転機。1982年から2019年まで37年間、毎年のようにファイナル優勝チームが翌年も出場し続けた。その流れが2019年から初めて途絶えたことで、現地ではリーグの構造的な変化について議論が盛り上がっている。
1987年から1998年までの12年間、ファイナルで優勝したチームはすべて翌年のプレーオフでも再びファイナルを目指す『バック・ツー・バック』を実現していた。つまり12年間、毎年のように前年優勝チームが支配権を守り続けたということ。さらに範囲を広げると1982年から2019年の37年間のほぼ全期間(35回中38回)で、バック・ツー・バック・ファイナルが繰り返されていた。この傾向は NBA が『プレーヤー依存型』のスポーツであることの証だ。一度強いチームができると、その支配が継続しやすいという構造が40年近く続いていたのである。
その傾向が初めて大きく変わったのが2019年から現在まで。7年間、バック・ツー・バック・ファイナル出場を実現したチームが一度も出ていない。前年ファイナル出場チームが翌年に再びファイナルに戻った例がない。現地ファンからは『10年前はみんなパリティを望んでいたのに、今それが実現している。このリーグは前例がない時代に入った』という声が上がっている。
2000年代から2010年代は、スター選手が次々と支配の時代を作った。コビー(ロサンゼルス・レイカーズのシューティングガード)、ティム・ダンカン(サンアントニオ・スパーズのセンター)、レブロン・ジェームズ(複数チーム所属)らだ。だが2020年代は、そうした『次の王者』が現れていない。複数チームが互いに優勝を争う――ファンが長年望んでいたパリティが初めて実現した形だ。
巷の声
- 「リーグは常にスター選手依存型。だから昔から王朝が自然に生まれてきた」
- 「2000年代から2010年代は本当に支配者ばかり。コビー、ダンカン、レブロン。この20年は彼ら3人の時代だった」
- 「ウェイドは過小評価されすぎてる。2006年の優勝後、怪我さえなければ連覇できていた」
- 「1970年代はカレッジバスケットボールの方が NBA より人気だった。1980年代にマジックとバードが現れて全てが変わった」
用語・人名メモ
- バック・ツー・バック — 連続優勝。同じチームが2シーズン連続でファイナル出場(または優勝)する状態
- パリティ — リーグ全体のチーム力が均衡している状態。複数チームが優勝争いに参戦できる環境。NBA では2020年代初めてこの状態が実現
- 王朝 — 同じチーム(またはスター選手)が複数年連続してリーグを支配する時代
- コビー・ブライアント — ロサンゼルス・レイカーズの伝説的シューティングガード。2000年代の NBA を支配した超スター
- ティム・ダンカン — サンアントニオ・スパーズの史上最高のセンター。2000年代を通じてレイカーズと覇権を争った
- レブロン・ジェームズ — 複数チームで活躍した超スター。2010年代から2020年代初頭にかけて NBA の顔として君臨
次のシーズン以降、この『パリティ時代』がどこまで続くのか、それとも新たな王朝が誕生するのか。リーグの動向に目が離せない。
巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)