参考動画
2002 年シーズン、ペイサーズのジャーメイン・オニール選手とピストンズのコーリス・ウィリアムソン選手がファウルと挑発を応酬。その後の小競り合いから、2 年後のプレイオフでの衝突、翌シーズン初めの『Palace の惨劇』(NBA 史上最悪の乱闘)へと続く。この映像は、プロ選手たちの『本当の怖さ』がどこにあるのかを端的に示す貴重な記録になった。
2002 年の映像が映し出しているのは、シンプルだが本質的な現実だ。ウィリアムソン選手がオニール選手にボールを投げつけ挑発した。直接対峙した瞬間、オニール選手は彼を睨み返しただけで何もしなかった。周囲の選手たちが割って入ると、初めてオニール選手は腕を振るった。つまり、彼はウィリアムソン選手に対しては何もできず、周囲の『より小さな』相手に当たり散らしたのだ。この選択は、NBA のプロフェッショナルたちの間でも『タフさ』に大きな差があることを物語っている。
この出来事は、わずか 2 年で再燃する。2004 年のイースタン・カンファレンス・ファイナル(東地区の優勝を目指す最終対決。勝者はリーグ優勝を目指すファイナルに進む)で、両チームが激突。ピストンズはこのシーズンを 2004 年 NBA チャンピオン(優勝)で締めくくるが、ペイサーズとの間にはロン・アルテスト選手(後にメッタ・ワールド・ピースに改名)が関わる論争のファウルが記録された。翌 2004-05 シーズン初め、ペイサーズとピストンズの定期試合で爆発。オニール選手を含む複数の選手が観客に暴力を振るう『Palace の惨劇』となった。NBA 史上、ここまで選手が観客に直接暴力を振るった事件は前代未聞だった。
興味深いのは、現地ファンからの冷徹な分析だ。『本物のタフガイは、実際には触れない』というコメントは、ウィリアムソン選手のような存在を指している。ただ有名なだけでは足りず、何か根本的に異なる『怖さ』を持つ選手は稀だということだ。オニール選手のその後の行動(Palace での暴力)を見ると、彼は『本当の怖さ』を持つ選手ではなく、ただ『怒りやすい』選手に過ぎなかったのだろう。
巷の声
- 「本物のタフガイが誰かは、実際に殴り合おうとするかで分かる。ウィリアムソンを相手に仕掛けるのは損だと、オニール自身が知っていた」
- 「アルテストとベン・ウォレスが平和維持側というのが面白い。当時のペイサーズとピストンズには、こういう『冷静な力』が求められていたんだ」
- 「昨今の NBA には、こういう激しいフィジカルなエネルギーを持った選手が必要だと感じる」
- 「オニール自身、本気で戦う気なんてなかった。直接対峙していても何もしなかった。周りが割って入った後の腕振りだ。つまり『怖い』相手には何もできない」
- 「オニールの Palace でのパンチについてだけど、実は足を滑らせた可能性がある。もし踏ん張れてたら、そのファンは一生トラウマものだったろうな」
用語・人名メモ
- Jermaine O'Neal — ペイサーズのスター選手候補。2002 年時点では台頭中で、その後 NBA の有力選手に成長。Palace の惨劇で観客を殴打したことで批判を浴びた
- Corliss Williamson — ピストンズのフォワード。スター選手ではなかったが『本物のタフガイ』として恐れられていた
- Ben Wallace — ピストンズのディフェンス・スペシャリスト。2004 年の優勝メンバーで複数回オールディフェンシブチーム(最高防御者集団)選出
- Ron Artest / Metta World Peace — ペイサーズのオールスター。2004 年 ECF での論争のファウルで知られ、後に本名を Metta World Peace に改名
- イースタン・カンファレンス・ファイナル — NBA 東地区での優勝を目指す最終対決で、勝者はファイナル(全リーグの優勝決定戦)に進む
- Palace の惨劇 — 2004 年 11 月 19 日の試合で選手が観客を殴打した NBA 史上最悪の乱闘。多くの選手が 20 試合以上の長期停止処分を受けた
NBA は今、『昔ながらのタフさ』と『安全性の重視』のバランスを模索しているが、この映像とその後の歴史が示すのは、真の『タフさ』と『暴力性』は全く別物だということだ。
巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)