Sports Illustrated は、グリズリーズが2008年にパウ・ガソルをレイカーズへ出し、弟のマルク・ガソルのドラフト権を得たトレードを、球団史上最も重要な取引と位置づけた。
トレードが成立したのは2008年2月1日で、2007-08シーズンのトレード期限の3週間前だった。グリズリーズはオールスター選手のパウ・ガソルを、クワミ・ブラウン、ジャバリス・クリッテントン、アーロン・マッキー、2008年と2010年の1巡目指名権、そして弟マルク・ガソルのドラフト権と交換した。Sports Illustrated によると、当時はレイカーズの大勝と見られていた。マルクは2007年ドラフトの2巡目指名で、まだスペインでプレーしていたという。
見返りのうち、マルク以外の選手や指名権は大きな成果につながらなかったと同誌は書く。クリッテントンは35試合に出て2008-09シーズン中にウィザーズへ移り、ブラウンは15試合で平均3.5得点を記録した後にピストンズへ移った。マッキーは一度もグリズリーズでプレーせず、2008年5月に解雇された。2008年の1巡目(全体28位)で指名したドンテ・グリーンの権利は、すぐにロケッツへ渡してダレル・アーサーを獲得した。アーサーは5シーズン在籍した。2010年の指名で獲得したグレイビス・バスケスは、ルーキーシーズンの後にホーネッツへ移った。
マルクは2008-09シーズンに加入し、平均11.9得点4.7リバウンドでオールルーキー2ndチームに入った。2011-12シーズンに初のオールスターに出場し、2012-13シーズンには最優秀守備選手賞を受賞して、チームのウェスタン・カンファレンス決勝進出に貢献した。2014-15シーズンにはオールNBA1stチームに選ばれ、チームは55勝27敗(82試合中55勝)だった。背番号は本拠地フェデックス・フォーラムの天井に掲げられ、出場時間・ブロック・リバウンドは球団歴代1位だ。一方のパウも、レイカーズでの続く3シーズンにオールスターとオールNBAに選ばれ、ブライアントとともに2008-09、2009-10シーズンのNBA連覇を果たした。
Sports Illustrated は、ザック・ランドルフの獲得も最重要トレードの候補になりうるとしたうえで、ガソル兄弟の交換が最上位だと結論づけた。
用語・人名メモ
- ドラフト権 — ドラフトで指名した選手と契約交渉できる権利のことで、マルク・ガソルは指名後もスペインでプレーしていた。
- トレード期限 — シーズン中に球団同士が選手を交換できる最終日で、これを過ぎると原則としてそのシーズンは交換できない。
- オールNBA — シーズンの優秀選手をファースト、セカンド、サードの各チームに選ぶ制度。
- ウェスタン・カンファレンス — NBA は東西2つのカンファレンスに分かれており、グリズリーズは西に属する。