クリッパーズをめぐる疑惑について、r/nbaで連邦法の詐欺共謀罪に当たるのでは、という法律談義が持ち上がった。祭りというより、法律好きが集まる通好みの議論だ。
スレ主は、この件を複数の当事者が合意した計画だと整理する。偽の広告契約という偽りの手段で、サラリーキャップ (チームの年俸総額の上限ルール) 上の利益を得ようとし、通信手段を使って他球団のオーナーをだます意図があった、という理屈だ。それを連邦法の通信詐欺共謀罪 (18 USC § 1349) に当てはめ、なぜ誰もそう報じないのかと首をかしげている。ただし疑惑の中身はスレ主の整理であり、確定した事実ではない。
これに対し、法律の立場からの反論が目立つ。他球団がだまされたと示すのは難しく、その表示を信じて行動したことの立証も厳しい、という指摘がある。キャップの規定は法律ではなく雇用上の問題にすぎない、という声もある。政府はサラリーキャップに関心が無く、それを価値ある物と見なすのは、社内で印刷用紙を持ち出すのを窃盗と呼ぶようなものだ、という例えも出た。
一方、民事なら話は別だという見方もある。上場企業のダクトロニクスが絡む点が大きな火種になり、株主が訴えるのではと予想するコメントがあった。アスピレーションという企業がクリッパーズやバルマーと関わった点から、税の違反があれば面白いという指摘も出ている。
政治的な皮肉も多い。バルマーがフロリダのゴルフクラブに多額の寄付をすれば刑事訴追は消える、と茶化す声や、関係者は金で司法省の追及を避けられるだろうという声が上位に並んだ。結局バルマーには何も起きない、と冷めた見方をするコメントもある。
巷の声
- 「政府がサラリーキャップを価値ある物と見なすはずがない。会社の別部署から印刷用紙をもらうのを窃盗と呼ぶようなものだ。」
- 「他球団がだまされたと示すのは難しい。仮に虚偽の表示があっても、それを信じて動いたことの立証はもっと厳しい。」
- 「ダクトロニクスは上場企業だから、株主が訴えてくるのが一番の大問題になりそうだ。」
- 「億万長者と汚職にまだ慣れていない人が多いようだ。バルマーには何も起きない。」
- 「素人が法律の意見を言い出して、何も分かっていない様子を見るのが大好きだ。」
刑事か民事か、そもそも法律の問題なのかすら割れたまま、コメント欄は法廷より先に開廷している。
用語・人名メモ
- サラリーキャップ — チームが選手に払える年俸総額の上限を定めたNBAのルール。上限を超えてチームを組む手段は制度で厳しく縛られている。
- 通信詐欺共謀罪 (18 USC § 1349) — 電話やネットなどの通信手段を使った詐欺を、複数人で合意して計画した場合に問われる米連邦法上の罪。
- ダクトロニクス — スレの材料では上場企業とされる。株主が訴える可能性がコメントで指摘されている。
巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)