米メディアの Stadium Rant が、NBAカップの優勝チームにクリッパーズの没収された1巡目指名権を渡す案を検討した。同記事は、指名権は罰則なので渡すべきでないと結論づけている。
Stadium Rant によると、NBA はクリッパーズの調査で、サラリーキャップ (チームの年俸総額の上限) を回避する複数の違反があったと確認した。その結果、クリッパーズは2029年から2033年のドラフトの1巡目指名権を失う。同記事は、これらは持ち主のいない資産ではなく球団への罰則なので、カップの賞品に回せば罰と報酬の線引きがあいまいになると指摘している。
記事はそのうえで、カップにはより大きな球団単位の報酬が必要だと論じている。カップは30チームがグループ戦で各4試合を戦い、8チームが決勝トーナメントに進む。準々決勝・準決勝・決勝は一発勝負だ。2025年大会の選手への賞金は、優勝チームの選手が1人あたり53万933ドル (約7964万円)、準優勝が21万2373ドル (約3186万円)、準決勝敗退が10万6187ドル (約1593万円)、準々決勝敗退が5万3093ドル (約796万円) だった。
記事は、こうした賞金には、ドラフト指名権のように球団に長く残る価値はないとみる。1巡目指名権はルーキースケール (新人選手の給与体系) に自動的に組み込まれ、3年目と4年目の前にチームオプション (球団側が契約を延長できる権利) を行使できる。トレードの材料にもなる。記事はサンダーやニックスが優勝した場合の使い道を仮定として挙げ、シーズン中の主力の起用や戦い方にも影響しうると論じている。
クリッパーズの没収された指名権をカップ優勝チームに渡すべきかについて、同記事は渡すべきでないとの立場だ。
用語・人名メモ
- NBAカップ — シーズン序盤に行われる大会で、グループ戦のあと、8チームによる一発勝負の決勝トーナメントで優勝を決める。
- 1巡目指名権 — ドラフトの1巡目で選手を指名する権利で、選ばれた選手はルーキースケールの契約に自動的に入る。
- ルーキースケール — 1巡目指名選手の給与を定めた新人向けの給与体系で、3年目と4年目の前にチームオプションがある。
- サラリーキャップ — チームが選手に払える年俸総額の上限のこと。
出典: Stadium Rant