参考動画
レイカーズをめぐる一件について、Pablo TorreとStavros Halkiasがポッドキャストで「俺たちをダメにしているのはプライベート・エクイティだ」と語り、r/nbaで議論になっている。チームの話から資本主義論にまで広がった、通好みの盛り上がりだ。
発端はスレタイにある発言だ。トーレ (Pablo Torre) とハルキアス (Stavros Halkias) がレイカーズの件 (deal) を取り上げ、問題の根にあるのはプライベート・エクイティ (投資ファンドなどが企業を買収・保有する仕組み) だと断じた。ただし、レイカーズの件の具体的な中身は、今回の材料には書かれていない。
スレで目立つのは、ハルキアスがなぜ食べ物の例にこだわるのかという話だ。上位のコメントは、スポーツとファストフードは階級意識への入り口だと説明する。富豪が株価を操作しても庶民は気にしないが、バーガーが5割高くなったり、好きなチームが駄目になったりすれば誰でも気づく、という見方だ。
議論は歴史にも及んだ。大学で習ったとして、20世紀初頭の独占への大きな反発は氷のトラスト (ice trust) がきっかけだったと振り返るコメントがある。日常に欠かせない品だったから、独占の害が実感しやすかったという。
一方、悪い製品を出す企業に客が財布で抵抗する構図はもう成り立たない、という声も上位に並ぶ。数十億ドル規模のプライベート・エクイティが後ろ盾なら企業にリスクがないからだ。これを「マフィア資本主義」と呼ぶ人に対し、それは単に資本主義の仕組みだと返す人もいて、議論は続いている。
巷の声
- 「食べ物に手を出されたら、スタブ (ハルキアス) は黙っていない。」
- 「スポーツとファストフードは階級意識の入り口。株価操作には無関心な普通の人も、バーガーが5割高くなったり好きなチームが駄目になったりすれば気づく。」
- 「食べ物はあくまで論点を語るための例で、話の本題ではない。クリップを見た人の多くは分かっていると思う。」
- 「悪い製品を出しても客が財布で抵抗できる時代は終わった。後ろに巨大なファンドがいるから、企業にはリスクがない。」
- 「それをマフィア資本主義と呼ぶが、競争の果てに勝者が総取りするのが資本主義の仕組みそのものだ。」
チームの不振を語るはずが、バーガーの値段と氷のトラストまで行き着いた。ファンが自分の財布の痛みで経営の構造を語っている点が、この話のおもしろさだ。
用語・人名メモ
- プライベート・エクイティ — 投資ファンドが企業を買収して保有し、価値を高めて売却を狙う仕組み。今回の発言では、チームや企業をダメにする元凶として名指しされた。
- Pablo Torre (パブロ・トーレ) — 今回の発言者の1人。スレタイではStavros Halkiasと並んでレイカーズの件を語っている。
- Stavros Halkias (ストラボス・ハルキアス) — 今回の発言者の1人。コメントでは「スタブ」と呼ばれ、食べ物の例えで持論を語る人物として親しまれている。
- 独占 (モノポリー) — 1つの企業が市場を支配し、競争が働かなくなる状態。スレでは20世紀初頭の氷のトラストへの反発が例に挙がった。
- 階級意識 — 自分が社会のどの層にいるか、他の層と利害がどう違うかを自覚すること。コメントでは、スポーツやファストフードがその入り口だと語られた。
巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)