ニューヨーク州が予測市場サービスPolymarketを違法賭博の運営で提訴したと報じられ、r/nbaでは「これは賭博なのか」という定義論争が盛り上がっている。祭りというより、ファンが理屈をこね合う通好みの議論だ。
スレ主が貼ったCNBCの報道によると、ニューヨーク州はPolymarketを、違法な賭博事業を運営しているとして提訴した。記事の見出しには、Kalshi (別の予測市場) への提訴から約2カ月後とも読める表現がある。予測市場とは、将来の出来事の結果に対して売買する形の仕組みで、Polymarketはその代表的なサービスだ。スレ主は「ニューヨークに勝ってほしい」と書き、PolymarketなどをNBAにとっての癌だと強い言葉で批判している。
議論の中心は、予測市場は賭博なのかという点だ。「賭博ではなく予測市場だ」という言い分を皮肉るコメントが上位に並んだ。一方で、胴元 (賭けを仕切る側) がいないから賭博ではないという理屈をめぐって、ファンの間で意見が割れた。テキサスのポーカールームは、店が取り分を取らず客同士が戦う形で営業しているという話が出た。これに対し、ポーカーは自分でプレーする楽しさがあり、ポケットの中に賭け市場を持ち歩くのとは違うという反応が続いた。
Polymarketに胴元がいるのかについても、やりとりがあった。手数料で稼いでいるなら胴元だろうという疑問に、取引ごとに手数料を取るがスポーツブックのようにオッズは決めない、という説明が返った。さらに、胴元の有無は賭博の定義そのものではないという指摘もあった。
対象の幅広さに驚く声もある。Rotten Tomatoesのスコアまで「予測」の対象になっているという。デイリーファンタジースポーツ (DFS) が実力ゲームだという理屈で賭博規制をかわしたのと同じ構図だ、と指摘するコメントもあり、ユーザーの約8割が損をして上位1%が利益の約9割を取るとの主張も出ていた。ただし、この数字はコメント上の主張だ。
巷の声
- 「賭けは勝敗を当てるもので、予測市場は予測するもの。全然違う。……という皮肉が最も冴えていた。」
- 「テキサスのポーカールームは、店が取り分を取らず客同士で戦う形だから営業できている、という話が出ていた。」
- 「予測市場のサイトを見て、Rotten Tomatoesのスコアまで「予測」できるのに驚いた、という体験談が出ていた。」
- 「DFSが実力ゲームだという理屈で賭博法を抜けたのと同じで、言葉遊びにすぎないという指摘。損をする人が大半で、利益は上位に集中するという主張も添えられていた。」
- 「裁判に勝っても、今度は証券法で有罪になったら笑える、という冗談も飛び出した。」
スレでは「胴元がいなければ賭博ではない」という理屈が最も争われた。ニューヨーク州の訴えで、その理屈が法廷でどう扱われるかは未決のままだ。
用語・人名メモ
- 予測市場 — 選挙や映画の評価などの結果を対象に、結果が出るまで売買できるようにした仕組み。Polymarketはそのサービスの一つ。
- Kalshi — 別の予測市場サービス。スレ主が貼った記事の見出しでは、ニューヨーク州がPolymarketの約2カ月前に提訴したとされる。
- 胴元 (ハウス) — 賭けを仕切り、勝ち負けの差益や手数料で稼ぐ側。スレでは、胴元がいないから賭博ではないという主張の是非が争われた。
- デイリーファンタジースポーツ (DFS) — 実在の選手の成績で得点を競うゲーム。実力の要素があるとして賭博規制を回避してきた、とスレでは言及された。
巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)