NBAでアキレス腱断裂、MLBでトミー・ジョン手術が相次ぐ中、若い頃から一つの競技だけを過密に行う「早期専門化」がけがの原因ではないかという議論が、現地ファンの間で広がっている。
NBAやMLBで深刻なけがが増えていることを受け、スポーツファンのコミュニティで「なぜここまで多くの選手が壊れるのか」という議論が盛り上がっている。話題の中心にあるのは、アメリカの青少年スポーツの在り方だ。
複数のファンが指摘するのは、ここ数十年の「早期専門化」の傾向だ。かつては数か月だけ行っていたスポーツが、現在は年間を通じて行われるようになり、さらに「AAU」と呼ばれるアマチュア競技会の回線を巡る過密スケジュールが重なっているという。ヨーロッパのサッカーアカデミーでは11対11の本番形式を意識的に減らし、複数のスポーツや活動をローテーションさせてけがを防ぐ一方、アメリカの若手選手は「プロ入りする前にすでにプロ並みのキャリアを積んでいる」状態になっているという声もある。
加えて、選手の身体能力そのものが向上している点も指摘されている。より速く、より強くなった選手たちが、より複雑で方向転換の多い動きを要求される現代の競技で限界を押している——という見方だ。テニスや水泳のファンからも、若手選手のけがが目立つという声が上がっており、人間の身体への負荷がスポーツ全体で高まっているとの指摘が共通項となっている。
女子スポーツの分野では、サッカーなどで前十字靭帯(ACL)損傷が男子の2倍から8倍起きやすいことも話題に上り、身体の構造的な違いと競技負荷の関係も議論の対象となった。
巷の声
- 「アメリカの青少年スポーツで、子どもが一つの競技だけを、それも以前よりずっと多くやるようになったことが問題なんじゃないか」
- 「ヨーロッパのサッカーアカデミーは意図的に11対11を減らして、いろんなスポーツや活動にローテーションさせてけがを防いでるんだよな」
- 「選手はプロ入りする前に、すでにプロ並みの年数をそのスポーツでこなしてる状態だ」
- 「テニスも若手がみんなガラスみたいに壊れやすくて、人間の身体の限界を押してる感じがする」
- 「女子サッカーでACLが男子の何倍も多いのは知らなかった。身体の構造の違いも大きいのか」
早期専門化とけがの因果関係については研究が進められているものの、現時点でNBAやMLBが具体的な対策を打ち出したかどうかは材料からは読み取れない。
用語・人名メモ
- アキレス腱断裂 — 足首の後ろをつなぐ太い腱が断裂する大けが。復帰には長期間を要し、バスケットボール選手にとって特に深刻なケガの一つ
- トミー・ジョン手術 — 野球投手の肘の靭帯を移植腱で補強する手術。投球で肘に大きな負担がかかる野球特有の手術で、復帰まで1年以上かかることも多い
- AAU — Amateur Athletic Unionの略。アメリカのアマチュアスポーツ団体で、特にバスケットボールでは年間を通じた大会・遠征が多く、若手選手の過密スケジュールが問題視されることがある
- 前十字靭帯(ACL) — 膝を安定させる靭帯。断裂すると手術と長期リハビリが必要で、バスケやサッカー選手に多いけが
- ローテーターカフ — 肩の周りを安定させる4本の筋肉・腱の総称。野球の投球動作など反復的なオーバーヘッド動作で損傷しやすい
巷の声は r/nba のスレからの意訳。出典: 元スレ (reddit)